滅菌と換気の記録を自動にして、待合で見せる
歯科医院の記録は、ほとんどが紙です。薬品保冷庫の温度、滅菌室の温湿度、オートクレーブの運転。やっているのに、出せるのは手書きの用紙だけという状態です。同じ構成で、コンプレッサーが止まる前の変化と、待合の CO2・粉じんまで 1 画面に載せます。そして測った値は、そのまま待合のモニタに出せます。記録のための投資が、患者さんに選ばれる材料にもなります。
現場の困りごと
記録が手書きで、出せるのは用紙だけ
薬品保冷庫の温度は朝と夕方に 2 回、滅菌室の温湿度とオートクレーブの運転は運転ごとに手で書く運用が多くあります。忙しい日は後からまとめて書くことになり、夜間と休診日は誰も見ていません。やっていることと、残っている記録が一致しません。
設備が止まると、その日の予約が飛ぶ
コンプレッサーが止まれば、全ユニットが同時に止まります。バキュームもオートクレーブも同じで、代替機がありません。壊れてから分かると、その日の患者さんをすべて断ることになり、断った分は戻ってきません。
待合の空気は、誰も測っていない
切削やスケーリングではエアロゾルが出ます。窓を開けるか、空気清浄機を強くするかは、スタッフの体感で決まっています。混む時間の CO2 と粉じんは、患者さんがいちばん気にしているのに、どこにも記録がありません。
統合ダッシュボード
滅菌室・保冷庫・設備・待合を 1 画面に仮想の現場: 歯科医院 1 院(診療ユニット 3 台・待合 12 席)。診療 9:00〜13:00 / 14:30〜19:00。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- 滅菌室・技工室の温湿度と、薬品保冷庫の庫内温度(扉開放は一時上昇として区別)
- コンプレッサー・バキューム・オートクレーブの電流、起動回数と 1 起動あたりの運転時間
- 待合と診療室の CO2・粉じん、換気を入れた前後、待合のモニタに出す表示
上の画像は、開院前から診療終了まで 1 日ぶん動く様子です。開くと再生・倍速・時刻の移動を操作できます。患者さんの人数や映像は扱いません(測っているのは空気と設備だけです)。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。
4 段で積む
段ごとに買う理由が違います。同じゲートウェイ・同じ画面に足していきます| 段 | この段で解決すること | 測るもの | 使う画面 |
|---|---|---|---|
| STEP 1 記録 | 手書きをやめる。やっていることの裏付けが残る | 滅菌室・技工室の温湿度、薬品保冷庫の庫内温度、オートクレーブの運転 | 温湿度モニタリング/温度記録 |
| STEP 2 止めない | 設備が止まる前に気づく。休診を避ける | コンプレッサー・バキュームの電流と起動回数、機械室とユニット脇の漏水 | 電力見える化/漏水検知 |
| STEP 3 経費 | 電気の使い方と、空調の消し忘れを見る | 分電盤の系統別の電流、診療室と待合の温湿度 | 電力見える化 |
| STEP 4 選ばれる理由 | 測った値を待合で見せる | 待合の CO2・粉じん、換気を入れた前後の実測 | CO2 と換気 |
測った値を、待合で見せる
歯科でだけ成立する使い方です工場や倉庫の見える化は、経費の削減で終わります。歯科は違います。「滅菌しています」「換気しています」を実測値で見せている医院は、まだほとんどありません。待合のモニタに、いまの CO2 と粉じん、今日のオートクレーブの運転回数を出すだけで、設備の記録が患者さんへの説明に変わります。上の図の ④ がその場面です。
設置の条件
歯科の現場で先に確認すること- 歯科用ユニットと医療機器の中には、一切取り付けません。電流を測るのは分電盤側に付ける外付けのクランプだけで、機器の配線にも制御にも触りません。X線室の中の機器も対象外です。
- 患者さんの見守り(離床・転倒・バイタル)は扱いません。測るのは設備と室内の環境だけです。診療の判断に使う数字は出しません。
- 保冷庫は「どこを測るか」で値が変わります。吹出口の近くは低く、扉の近くは高く出ます。既設の温度計の表示と並べたい場合は、その温度計が何を測っているかを先に合わせます。
- 扉の開け閉めは必ず拾われます。それを異常として鳴らすと通知が埋まるため、一時上昇として記録し、戻らない上がり方だけを通知する設定にします。
- 患者さんの目に触れる場所には、できるだけ置きません。小さな機器でも、見えると説明が必要になります。滅菌室・技工室・保冷庫の中・機械室を優先します。
- 院内に有線 LAN が無くても始められます。センサーは 920MHz 帯の LoRaWAN で、ゲートウェイを院内の既設回線につなぎます。ゲートウェイの台数は電波状況で変わるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
- 記録を加算や監査の説明に添える場合は、何の裏付けにするかを先に決めます。当社が残すのは環境と運転の記録で、算定の要件そのものを満たす装置ではありません。どの書類のどこに添えるのかは、御社と一緒に確認させてください。
使う機器
電池式・貼り付けで、診療を止めずに置けますAM308・AM307・EM320-TH・CT101・CT303・EM300-SLD・UG63 は技適取得済みです。庫内のセンサーはマグネットで留めるだけ、室内のセンサーは貼るだけなので、配線工事は要りません。CT の取り付けだけ分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。ゲートウェイの台数は電波状況で変わるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。この構成にカメラは含みません。
関連する画面
この構成で組み合わせる既存のデモです御社の医院でも、記録を自動にしませんか
平面図(手書きでかまいません)と、いま紙で記録しているもの、保冷庫の台数を教えていただければ、測り方と機器構成をお出しします。デモ画面の作成は無料です。そのあと実際にセンサーを取り付けて数字を取る段階も、機器の貸出と初期設定は無料です。取付作業の費用と、遠方への出張については個別にご相談ください。
