倉庫・物流センターの多拠点管理(フリートビュー)
12 拠点を本社から 1 画面で見る想定です。2025 年 6 月改正の労働安全衛生規則では、WBGT 28℃ または気温 31℃ 以上の作業場所で熱中症対策が義務になりました。どの拠点がいつ・どれだけ超えたかを自動で集計し、どこから手を打つかを優先度スコアで決めるための画面です。
本社の困りごと
安全衛生・施設管理の担当からよく伺う 3 つ「何時から何時まで超えていたか」が残らない
WBGT 計は置いてありますが、値を見に行った人がいる時しか分かりません。記録が残らないので、監督署にも本社にも「対策していた」と説明できません。拠点が 12 もあると、各拠点に記録を頼んでも揃いません。
暑い日は、ほとんどの拠点が超えてしまう
9 月でも外気 33℃ の日には、12 拠点のうち 10 拠点が法令目安を超えます。全部にアラートを出すと、どこから手を打てばよいか分からなくなります。
どの拠点の屋根から工事すべきかが決まらない
遮熱や断熱の工事は 1 拠点でも数百万円かかります。「暑いから」だけでは稟議が通らず、結局いちばん声の大きい拠点から順になります。
ダッシュボード
12 拠点を 1 画面に仮想の現場: 全国 12 拠点の物流センター(北海道 1 / 東北 1 / 関東 3 / 中部 2 / 関西 2 / 中国 1 / 九州 2)。作業時間 8:00〜18:00(昼休み 12:00〜13:00)。9/24 の 6:00 から 20:00 までを再生します。外気は気象 API の想定値、ほかは想定値で、開くたびに同じ画面です。
- 全拠点サマリー: いま超過中の拠点、現在 危険の拠点、本日 超えた拠点、超過時間の合計、無断熱屋根の拠点数
- 拠点一覧: 優先度スコア順。現在 WBGT・本日最大・超過時間・外気最高・屋根構造を 1 行で比較
- 地域別の集計と、法令目安の超過時間での 12 拠点比較(無断熱屋根が上に集まります)
- 対応キュー(区分・継続時間・次の一手)と、拠点名つきの全拠点アラート
解説のないダッシュボードだけの画面で開きます。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。
2 つの画面の使い分け
見たい粒度が違うので分けています同じ 1 日(9/24)の同じデータを見ています。D センターは両方の画面に出てくるので、本社で見つけた拠点をそのまま 1 拠点の画面で掘れます。
多拠点で増えるもの・増えないもの
1 拠点の構成に何を足すか| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 機器 | 拠点数に比例 | 1 拠点あたりの構成は 1 拠点のページと同じ(作業高さ 3 点 + ゲートウェイ。屋根下は必要な拠点だけ)。フリートビューのために拠点側へ足す機器はありません |
| 外気 | 気象 API | 拠点ごとに最寄りの観測点から取ります。屋外にセンサーを置く必要はありません。気候の差と構造の差を分けて説明するための軸になります |
| クラウド | 増設なし | 同じクラウド(PostgreSQL + TimescaleDB)に拠点を足していきます。10 分周期・1 拠点 3〜7 台なら、拠点数が 2 桁のうちは構成を変える必要はありません |
| 画面 | 20 拠点までは 1 画面 | それ以上は地域別に分け、超過中の拠点だけを集めた画面を加えます |
| 通知の宛先 | 拠点 / 地域 / 本社 | 区分が上がったときは拠点の現場責任者へ SMS。本社の安全衛生担当には日次で全拠点の超過時間をメールで集計送付します |
| 記録の保存 | 自動 | 10 分値と超過時間を日次で保存します。監督署への説明と、年度の報告にそのまま使えます |
| 見え始めるまで | 設置当日 | 作業高さの WBGT と区分、超過時間の積み上げ |
| 日射の強い日が 3 日 | 拠点間の比較が意味を持ち始めます。屋根の構造の差は、日射が強い日ほどはっきり出ます | |
| はじめ方 | 無断熱屋根の 2〜3 拠点から | まず差が出やすい拠点で始めると、しきい値と通知の宛先を現場に合わせて決められます |
ゲートウェイの台数は電波状況で変わります。建物の構造・階数・距離によっては複数台になる場合があるため、必要な台数は Step 1 の現地確認でお出しします。
