電力見える化
小売店舗 1 店(延床 600 ㎡)の分電盤に付けたクランプ式電流センサー 5 台で、空調・照明・冷蔵ケース・コンセントの系統別に電力量と CO2 を見える化します。配線を切らずに後付けでき、どこで電気を使っているかが時間帯ごとに分かります。
現場の困りごと
電気代を見直したい現場でよく聞く 3 つ検針票の 1 行しか分からない
月に一度、使用量と請求額が 1 行で届くだけ。先月より増えていても、空調なのか冷蔵ケースなのか、昼なのか夜なのかが分かりません。打ち手が決まらないまま次の請求が来ます。
消し忘れに誰も気付かない
閉店後も空調が回っていた、休日に照明が点いていた。翌朝には誰も覚えておらず、電気代に埋もれて見えなくなります。月に 2〜3 回あっても積み上がるまで気付けません。
機器の劣化が電気代でしか出ない
冷蔵ケースの扉パッキンが劣化しても、庫内温度は保たれるので気付きません。コンプレッサーが余分に働いているぶんだけ電気代が増え、壊れて初めて分かります。
ダッシュボード
5 系統の電力を 1 画面に仮想の現場: 小売店舗 1 店(延床 600 ㎡・営業 9〜21 時)。分電盤にクランプ式電流センサー 5 台。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- いまの電力・本日の電力量・前週同曜日比・CO2 排出量
- 系統別の内訳と順位、時間帯別の積み上げ(本日・昨日・今週・今月)
- 営業時間外の運転や前週からの増加を拾うアラート
上の画像は、期間を本日 → 昨日 → 今週 → 今月と切り替えた様子です。開くと系統をクリックして 24 時間の推移を見られます。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。


このデモの想定: 延床 600 ㎡ の小売店 1 店。停電も分電盤の改造も不要で、既設のブレーカーの二次側にクランプを追加するだけです。
見えるようになること
- 空調・照明・冷蔵ケース・コンセントのどの系統で電気を使っているかが、時間帯ごとに分かる
- 閉店後の空調の消し忘れや、深夜の冷蔵ケースの異常な増加を自動で検知して通知する
- 前週・前月と比べて、節電の取り組みの効果を kWh と CO2 で確認できる
計算方法: センサーが送る各相の積算電流(Ah)の差分を使い、電力量 kWh = ΔAh × 相電圧(200 ÷ √3 ≒ 115.5 V)× 力率 0.9 ÷ 1000 で換算します。瞬時値ではなく積算の差分なので、送信間隔の途中の変動や受信の遅れがあっても取りこぼしません。CO2 は kWh × 0.31 kg で換算します(係数は拠点ごとに変更可)。
使う機器
Milesight CT305 × 5(三相クランプ電流センサー、USB 給電、10 分周期)
Milesight UG65 × 1(LoRaWAN ゲートウェイ、LTE または有線)クラウド(PostgreSQL)分電盤内の各相の電線にクランプを挟むだけで、配線を切る工事はありません。クランプの取り付けは電気工事士が行います。CT305 は分電盤内の USB 電源から給電します(電池のみだと無負荷時に沈黙するため)。ゲートウェイの台数は電波状況で変わります。建物の構造・階数・距離によっては複数台になる場合があるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
