工場の多拠点管理(本社ビュー)
8 工場を本社から 1 画面で見る想定です。工場ごとに画面を開くのではなく、どの工場から手を打つかとその理由を決めるための画面です。デマンド目安に対する本日ピーク、本日の電力量と延床あたりの原単位、コンプレッサーの発停、作業場の暑さ指数、センサーの通信を同じ列で並べ、要対応から順に出します。
本社の困りごと
生産技術・設備管理の担当からよく伺う 3 つデマンドを超えたことが、翌月の請求書で分かる
契約電力は 30 分平均の最大値で決まります。一度超えると、その値が 1 年間の基本料金になります。工場では「超えそう」が見えておらず、本社が気付くのは請求書が届いてからです。
「使いすぎ」と「重なっている」が区別できない
電力量(kWh)だけを見て節電の指導をしても、デマンドは下がりません。逆に電力量が中位でも、同じ 30 分に設備が重なればデマンドだけが跳ね上がります。
設備の異常は、止まってから分かる
コンプレッサーの短周期発停や炉の記録の欠損は、現場では気付きにくいものです。本社には「止まりました」という連絡だけが来ます。
ダッシュボード
8 工場(5 エリア)を 1 画面に仮想の現場: 金属加工・樹脂成形・食品加工・板金・精密部品の 8 工場(首都圏 2 / 関西 2 / 中部 2 / 九州 1 / 東北 1)。延床 2,400〜6,800 ㎡、デマンド目安 110〜320 kW、操業 8:00〜17:00(昼休み 12:00〜13:00)。9/24 の 6:00 から 20:00 までを再生します。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- 全工場サマリー: 要対応 / 注意 / 正常の工場数、デマンド目安に迫っている工場、全工場の電力量と延床あたり平均
- 工場一覧: 要対応から順に並び、現在の電力・30 分平均・本日ピーク・目安に対する比率・原単位・コンプレッサー・作業場の WBGT を 1 行で比較
- エリア別の集計と、デマンド目安に対する本日ピークでの 8 工場比較
- 対応キュー(理由・次の一手)と、工場名つきの全工場アラート
解説のないダッシュボードだけの画面で開きます。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。
2 つの画面の使い分け
見たい粒度が違うので分けています同じ 1 日(9/24)の同じデータを見ています。A 工場は両方の画面に出てくるので、本社で見つけた工場をそのまま 1 工場の画面で掘れます。
多拠点で増えるもの・増えないもの
1 工場の構成に何を足すか| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 機器 | 工場数に比例 | 1 工場あたりの構成は 1 工場のページと同じ(系統別の電流センサー・設備ごとの 1 分値・炉の熱電対・作業場の温湿度・ゲートウェイ)。本社ビューのために工場側へ足す機器はありません |
| デマンド目安 | 工場ごとに設定 | 契約電力に合わせて 1 つずつ入れます。契約が変わったら数字を変えるだけで、比率の列はそのまま使えます |
| クラウド | 増設なし | 同じクラウド(PostgreSQL + TimescaleDB)に工場を足していきます。1 分値を扱うので、工場数が 2 桁になったら保存期間の設計だけ見直します |
| 画面 | 20 工場までは 1 画面 | それ以上はエリア別・業種別に分け、要対応の工場だけを集めた画面を加えます |
| 通知の宛先 | 工場 / エリア / 本社 | デマンドが目安に迫ったときは工場と本社へ同時に。設備の兆候は保全へ。炉の記録の欠損は品質管理へ。宛先と条件を分けます |
| 見え始めるまで | 設置当日 | 系統別の電力と現在のデマンド、設備の 1 分値 |
| 1 週間 | 工場ごとの平常のデマンドカーブ。ここが出るまでピークの比較はできません | |
| 1 か月 | 立ち上げ時刻をずらした効果が見えます。同じ稼働日どうしで比べます | |
| はじめ方 | 業種の違う 2〜3 工場から | 金属加工と樹脂成形のように負荷の形が違う工場で始めると、しきい値と通知の宛先を現場に合わせて決められます |
ゲートウェイの台数は電波状況で変わります。建物の構造・階数・距離によっては複数台になる場合があるため、必要な台数は Step 1 の現地確認でお出しします。
