共用部の空気環境 —「測定日は基準に入る」で終わらせない

延床 3,000 m² を超える店舗は特定建築物にあたり、空気環境の測定は2 か月以内ごとに 1 回です。年 6 回の記録は残りますが、それはその日その時刻の点です。休日の昼に吹き抜けで CO2 がどこまで上がったか、冬の入口付近が何℃まで下がったかは、どこにも残っていません。同じ量を連続で測れば、基準を外していた時間が出ます。

図の数値は想定値
無料まず、御社のフロアでデモ画面をお作りします。平面図(手書き可)と、測定で引っかかりやすい場所を教えていただければ、この画面を御社の区画名で作ってお見せします。機器の購入も設置も不要です。はじめ方を見る
ショッピングモール 1 フロア(真上から見た図)— 共用部に 6 点 専門店専門店 吹き抜け3 層 モール通路 フードコート420 席 風除室・入口自動ドア 2 重 エスカレーター AM308 AM308 AM308 UG65 法定の空気環境測定2 か月以内ごとに 1 回・年 6 回の点 AM308 / AM307 を 6 点温湿度・CO2・粉じん相当(PM)を連続で 外していた時間を出す区画別・時間帯別。測定日の値の裏付けにもなる 直近 30 日・基準を外していた時間 吹き抜け CO211.5 h 入口 湿度6.8 h フードコート CO24.2 h 外気の取り入れを増やした回数 14 回 / 苦情 7 → 2 件

① 空気環境の測定は 2 か月以内ごとに 1 回。記録は残るが、それはその日その時刻の点

現場のイメージ(イラスト・数値は想定値)— 年 6 回の点 → 6 点の連続測定 → 休日の昼の上がり方 → 30 日の外していた時間

現場の困りごと

館を預かる現場でよく聞く 3 つ
01

測定日は基準に入るが、それ以外の日が分からない

測定は 2 か月以内ごとに 1 回。測定の日に合わせて空調を強めることもできてしまうので、記録は通っていても「ふだんどうなのか」は誰も持っていません。苦情が来たときに、そのときの数字を出せません。

この画面で分かること区画ごとの温湿度と CO2 を連続で記録します。苦情があった時刻の値をその場で出せます。
02

吹き抜けと入口付近だけ、いつも苦情が出る

吹き抜けは上の階の熱が上がって滞留し、入口付近は自動ドアが開くたびに外気が入ります。同じフロアでも場所で差が出ますが、測定点は限られているので、差そのものが記録に残りません。

この画面で分かること区画を分けて並べるので、どこが外れやすいかが分かります。時間帯別に出るので、外気の取り入れや設定を変える時刻も決まります。
03

換気を増やすと電気代が増えるので、加減が分からない

外気の取り入れを増やせば CO2 は下がりますが、その分の熱を空調で処理します。「どれだけ増やせば基準に収まるのか」が数字で分からないと、安全側に振って回し続けることになります。

この画面で分かることCO2 と温湿度を同じ時間軸で見られるので、増やした量と下がり方の関係が残ります。必要なときだけ増やす運用に寄せられます。

管理基準と、測れる項目・測れない項目

2022 年 4 月の改正後の値

建築物衛生法(建築物における衛生的環境の確保に関する法律)の管理基準は 7 項目です。このうち当社の構成で同じ量を連続で測れるのは 5 項目で、一酸化炭素と気流は、当社が扱っている機器に該当するものがありません。先にここをはっきりさせておきます。

項目管理基準連続測定使う機器・補足
二酸化炭素1,000 ppm 以下できるAM308(400〜2,000 ppm)/ AM307(400〜5,000 ppm)
温度18〜28℃できるAM307 / AM308
相対湿度40〜70%できるAM307 / AM308
浮遊粉じん0.15 mg/m³ 以下参考値としてAM308 の PM2.5 / PM10。法定測定の方法とは別(下の注記)
ホルムアルデヒド0.08 ppm 以下できるAM319(HCHO 版・USB Type-C 給電。新装・改装区画に)
一酸化炭素6 ppm 以下できない当社が扱う機器に該当機種がありません
気流0.5 m/s 以下できない微風速計が必要です。該当機種がありません
この構成は、法定の空気環境測定の代わりにはなりません。浮遊粉じんの法定測定は測定方法と計器が定められており、PM センサーの値は同じ土俵の値ではありません。一酸化炭素と気流は測れません。法定測定(2 か月以内ごとに 1 回)はそのまま続けていただき、この画面は「測定日以外に基準を外していた時間を潰す」ために使います。測定日の値が基準内でも、その前後で外していた時間が残っていれば、空調の設定や外気の取り入れを見直す根拠になります。

出典: 厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」ほか。2022 年 4 月 1 日施行の改正で、一酸化炭素は 10 ppm から 6 ppm に、温度の下限は 17℃ から 18℃ になりました。改正前の数値が載っている資料がまだ多く流通しているため、本ページは改正後の値で書いています。喫煙専用室に求められる出入口の気流 0.2 m/s 以上については、ビルの差圧(煙突効果)のページで扱っています。

なぜ共用部から始めるのか

テナント区画に入らない範囲

館の中には、施設を預かる側だけで決められる場所と、テナントとの調整が必要な場所があります。モール通路・吹き抜け・風除室・トイレ・フードコート・バックヤードは前者です。ここだけで始められるので、話が早く、効果の確認も早くなります。テナント区画の温度や厨房の記録に広げるのは、共用部で動いている画面を見せたあとのほうが通りやすくなります。

空調の設定を自動で動かすところまで、同じ画面でつながります。測るだけの段階では既設の空調に手を入れません。連動させる段階では空調I/F(空調メーカーの通信線、または接点 / Modbus で接続)を足して、CO2 と在室人数から外気の取り入れや設定温度を動かします。空調I/F は空調のメーカー・機種を確認のうえ決めます。

見えるようになること

  • 区画ごとの温湿度と CO2 を連続で。苦情があった時刻の値をその場で出せます
  • 管理基準を外していた時間。区画別・時間帯別に出るので、手を打つ場所と時刻が決まります
  • 吹き抜け・入口付近・フードコートの差。同じフロアの中の偏りが残ります
  • 外気の取り入れを増やしたときの下がり方。増やす量の加減が実績で決まります
  • 新装・改装した区画のホルムアルデヒド(AM319 を足した場合)

使う機器

AM307・AM308・AM319・UG65 は技適取得済みです。AM307・AM308 は電池式で、貼り付けか置くだけなので工事は要りません(AM319 は USB Type-C の給電が必要です)。ゲートウェイの台数は電波状況で変わるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。

置き場所の決め方

館の中で外れやすいのは決まった場所です

センサーは電池式で、両面テープかねじ止めです。高い位置に付ける場合の取付作業は、高所作業になるため専門業者に依頼します(費用は別途です)。

関連する画面

同じ構成で組み合わせられます

御社の共用部で、外していた時間を出してみませんか

フロアの平面図(手書き可)と、測定で引っかかりやすい場所・苦情の多い場所を教えていただければ、測り方と機器構成をお出しします。デモ画面の作成は無料です。そのあと実際にセンサーを取り付けて数字を取る段階も、機器の貸出と初期設定は無料です。取付作業の費用と、遠方への出張については個別にご相談ください。

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