飲食店の多店舗管理(本部ビュー)
14 店舗を本部から 1 画面で見る想定です。店舗ごとに画面を開くのではなく、どの店舗から手を付けるかとその理由を決めるための画面です。冷蔵・冷凍庫の HACCP 逸脱、厨房の暑さ指数 WBGT、客席の CO2、席あたりの電力量、センサーの通信を同じ列で並べ、要対応から順に出します。
本部の困りごと
店舗運営部・エリアマネージャーからよく伺う 3 つHACCP の記録が、店舗ごとにバラバラ
庫内温度の記録は店舗ごとに紙の台帳です。本部が確認できるのは臨店したときだけで、冷凍庫が何時間基準を外れていたかは誰も把握していません。保健所の確認が入る店は、そのとき初めて分かります。
厨房が暑い店は、人が辞める
厨房の暑さは店長も分かっていますが、「暑いものだ」で終わります。どの店がどれだけ暑いかを比べたことがないので、換気の工事をどの店から入れるかも決まりません。
鳴らないセンサーは「正常」に見える
電池式のセンサーは、電池が切れても静かに止まります。本部の画面に何も出ていないとき、それが「異常がない」のか「測れていない」のかは区別できません。HACCP の記録には、そのあいだ空白が残ります。
ダッシュボード
14 店舗(5 エリア)を 1 画面に仮想の現場: レストラン 14 店舗(首都圏 4 / 関西 3 / 中部 2 / 九州 2 / 北海道・東北 3)。客席 24〜92 席、ランチ 11:30〜14:00 / ディナー 17:00〜22:00。1 店舗あたりセンサー 12 台。9/24 の仕込み 10:00 から閉店作業 23:00 までを再生します。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- 全店サマリー: 要対応 / 注意 / 正常の店舗数、いま厨房が厳重警戒以上の店舗、本日の HACCP 逸脱、全店の電力量と席あたり平均
- 店舗一覧: 要対応から順に並び、厨房 WBGT・本日最大・厳重警戒だった時間・客席 CO2・逸脱・席あたりの電力量を 1 行で比較
- エリア別の集計と、厨房が厳重警戒だった時間での 14 店舗比較(飛び抜けた店舗が工事の行き先になります)
- 対応キュー(理由・次の一手)と、店舗名つきの全店アラート
解説のないダッシュボードだけの画面で開きます。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。
2 つの画面の使い分け
見たい粒度が違うので分けています同じ 1 日(9/24)の同じデータを見ています。A 店は両方の画面に出てくるので、本部で見つけた店舗をそのまま 1 店舗の画面で掘れます。
多店舗で増えるもの・増えないもの
1 店舗の構成に何を足すか| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 機器 | 店舗数に比例 | 1 店舗あたりの構成は 1 店舗のページと同じ(庫内 6 · 厨房と客席 5 · 電力 1 · ゲートウェイ)。本部ビューのために店舗側へ足す機器はありません |
| HACCP の記録 | 自動・店舗ごと | 10 分値と逸脱記録を日次で保存します。保健所の確認時にそのまま提出でき、本部は全店ぶんを 1 画面で確認できます |
| クラウド | 増設なし | 同じクラウド(PostgreSQL + TimescaleDB)に店舗を足していきます。10 分周期・1 店舗 12 台なら、店舗数が 2 桁のうちは構成を変える必要はありません |
| 画面 | 20 店舗までは 1 画面 | それ以上はエリア別に分け、要対応の店舗だけを集めた画面を加えます |
| 通知の宛先 | 店舗 / エリア / 本部 | 店舗にはチャットとプッシュ、エリアの SV には担当店舗ぶんだけ、本部の品質管理にはメール。同じ事象を 3 回鳴らさないよう宛先と条件を分けます |
| 見え始めるまで | 設置当日 | 庫内温度・厨房の WBGT・客席の CO2 の現在値と HACCP 記録 |
| 1 週間 | 店舗ごとの平常(除霜の時刻、ピークの時間帯)。ここが出るまで店舗間の比較はできません | |
| 2〜4 週間 | 厨房の暑さの差が設備の差か運用の差かを切り分けられます。換気の工事はこの比較から決めます | |
| はじめ方 | 3 店舗から | 客席数と厨房の設備が違う 3 店舗で始めると、しきい値と通知の宛先を現場に合わせて決められます |
ゲートウェイの台数は電波状況で変わります。建物の構造・階数・距離によっては複数台になる場合があるため、必要な台数は Step 1 の現地確認でお出しします。
自社の店舗でも同じ画面を
店舗数とエリアの分け方、客席数と庫の台数を教えていただければ、本部ビューの構成案と、まず入れる 3 店舗の選び方をお出しします。
