区画ごとの通行量を、テナントの売上と並べる
入館者数は分かっても、3 階の奥の区画に何人通ったかは分かりません。だから区画の入れ替えや賃料の話が、感覚と声の大きさで進みます。多くの商業施設は歩合賃料のためにテナントの月次売上をすでに持っています。そこに区画別の通行量を並べると「通行量あたりの売上」が出て、交渉の土台が変わります。POS との接続は要りません。
現場の困りごと
館の運営とリーシングでよく聞く 3 つ館の入館者数しか数字がない
入館者数は押さえていても、フロア別・区画別の通行量はありません。テナントから「人が通らない」と言われたときに、本当に通っていないのか、通っているのに入っていないのかを区別できません。
区画の価値を、根拠をもって説明できない
賃料や区画の入れ替えは、過去の経緯と交渉で決まりがちです。「入口の正面だから」という説明はできても、実際に何人通っているかの数字がないので、テナント側も納得しにくい状態が続きます。
催事やサイネージの効果が分からない
催事スペースの企画も、サイネージの枠も、終わったあとに「盛況だった」で終わります。前後の通行量の差を測っていないので、次に同じ場所でやるべきかの判断に使えません。
出てくる指標
どれも通行量を分母にします| 指標 | 計算 | 判断できること |
|---|---|---|
| 通行量 | 区画の前を通った人数 | 導線の実力。フロア・時間帯・曜日で比べられます |
| 立ち寄り率 | 区画の前で立ち止まった人数 ÷ 通行量 | 店頭・ショーウィンドウ・サインが効いているか |
| 滞留時間 | 区画の前にいた時間の平均 | 見られているのか、通過されているのか |
| 通行量あたり売上 | テナントの月次売上 ÷ 通行量 | 区画の実力と、テナントの実力を分けて見られます |
| 催事の前後差 | 開催前後の同じ曜日・時間帯の通行量 | その場所で催事をやる価値。次の企画の判断材料 |
個人は特定しません
カメラ型センサーの扱いVS121-P と VS135-P は、本体の中で画像を処理し、人数と滞留時間だけを送る設定で使います。顔を照合したり、個人を追跡したりする機能は使いません。映像の扱い(保存・送信の可否、マスク領域)は設定と運用で決めます。区画は「店の前の通路」として描き、テナント区画の中には入りません。
見えるようになること
- 入口ごとの入館者数。入る人と出る人を分けて数えるので、滞在中の人数も出ます
- 区画別の通行量・立ち寄り率・滞留時間。フロア・曜日・時間帯で比べられます
- 通行量あたり売上。区画の実力とテナントの実力を分けて見られます
- 催事スペースの前後差。同じ場所の過去の催事と比べられます
- ためた期間が長いほど価値が上がります。先に入れておくと、後の判断が早くなります
使う機器(1 フロアぶん)
Milesight VS135-P × 2(入口の人数カウント。入る人と出る人を分けて数えます)
Milesight VS121-P × 2(通路の天井。1 台で最大 16 区画、滞留時間も出ます)
Milesight UG65 × 1(電池式のセンサーを足す場合の LoRaWAN ゲートウェイ)
テナントの月次売上(CSV か基幹システムの出力。突き合わせと集計は上位システム側で行います)
VS121-P・VS135-P は無線非搭載のため技適の対象外で、PoE(802.3af)の LAN ケーブル 1 本で給電と通信がまとまります。天井まで LAN を引く工事が必要です(高所作業になる場合は専門業者に依頼します)。UG65 は技適取得済みです。ゲートウェイの台数は電波状況で変わるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
置き場所の決め方
区画の切り方で、出る数字の意味が変わります- 入口はまず 1 か所から。入館者数の形(時間帯・曜日・天候との関係)が分かるだけで、館の話の前提がそろいます
- 通路のカメラ型は区画の前を 1 区画として描きます。店の中は見ません
- エスカレーター前と突き当りは必ず押さえます。導線の善し悪しがいちばん出る場所です
- 催事スペースの前に 1 区画置くと、企画ごとの前後差がそのまま残ります
- 通行量はためた期間がそのまま価値になります。改装や区画入替の判断に使うなら、少なくとも 2〜3 か月前から測り始めます
出典: Milesight VS121-P ユーザーガイド V2.0(2026 年 2 月)・VS135 シリーズの公式データシート。図の数値は構成を説明するための例で、特定の物件のデータではありません。
関連する画面
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フロアの平面図(手書き可)と区画の区切り方、いまお持ちのデータ(入館者数の取り方・テナント売上の形式)を教えていただければ、測り方と機器構成をお出しします。デモ画面の作成は無料です。そのあと実際にセンサーを取り付けて数字を取る段階も、機器の貸出と初期設定は無料です。取付作業の費用と、遠方への出張については個別にご相談ください。
