ラックの前で何℃か、床下で漏れていないか
サーバー室の温度は「部屋の温度」ではなくラックの吸気温度で決まります。同じラックでも上段と下段で数℃ 違い、下段が冷えていても上段が吸っている空気は熱い、ということが起きます。入館の手続きが要る現場ほど、人が行かなくても分かる状態にしておく価値があります。
図の数値は想定値
現場の困りごと
サーバー室でよく聞く 3 つ01
部屋の温度計 1 点で管理している
部屋の壁に付いた 1 点が 24℃ でも、ラック上段が吸っている空気は 30℃ を超えていることがあります。機器の寿命と障害率に効くのは後者ですが、記録に残っているのは前者だけです。
この画面で分かることラック前面の上・中・下で測り、列ごとに並べます。ホットアイルとの差も出るので、気流の回り込みが分かります。
02
床下や配管の漏水に、人が行くまで気づけない
空調機のドレン、加湿器の給水、配管の継手。漏れても、巡回のタイミングまで誰も知りません。入館に手続きが要る現場では、その間隔がさらに延びます。
この画面で分かること床下・配管下・空調機の下に漏水センサーを置き、検知した時点で通知します。検知と通知までが範囲です。
03
分岐回路ごとの電流が分からない
ラックを増やしてよいのか、どの回路が偏っているのかを、年 1 回の点検でしか確かめられません。
この画面で分かること分岐回路ごとの電流を連続で記録します。増設の可否と、偏りの是正に使えます。
測れるもの・測れないもの
先にここをはっきりさせます止水弁を自動で閉じることはできません。当社が扱う機器の範囲は検知と通知までです。弁の制御まで行う構成は、現在の取扱にありません。漏水を止める運用(止水の手順と担当)は、これまでどおり人で決めておく必要があります。
吸気温度の目安: 一般に参照されるのは ASHRAE の推奨範囲(吸気 18〜27℃)です。機器のメーカーが定める許容範囲が優先されるため、画面の管理範囲は御社の運用基準に合わせて設定します。この画面は、基準に対して「いつ・どのラックが」外れていたかを残すために使います。
既設の監視システムには接続しません。測るだけの構成です。BA や DCIM がある現場では、無理につながず別系統で測って並べるほうが早く始められます。
設置の条件
サーバー室で先に確認すること- ラックの前面と背面では、測っている意味が違います。前面は機器が吸う空気、背面は出した空気です。管理したいのは前面(吸気)側なので、測点は扉の外側・吸気の高さに合わせます。
- 上・中・下の 3 点で初めて差が見えます。1 ラックに 1 点だと、たいてい真ん中に付きます。上段の問題はそこでは出ません。
- 金属のラックと二重床は電波を遮ります。列の中からゲートウェイまで届くかは置いてみないと分かりません。台数と設置位置は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
- 入館と持ち込みの手続きを先に確認します。撮影不可、無線機器の持ち込み制限がある現場もあります。センサーの型番と電波の仕様は、申請に使える形でお出しできます。
- ホットアイルの封じ込めがあるかで、測点の数が変わります。封じ込めがある場合は、内側と外側の両方を測ったほうが効果の確認になります。
使う機器
電池式・貼り付けで、サーバーを止めずに置けますMilesight EM300-TH × 9〜(ラック前面の上・中・下 × 列数)Milesight EM300-SLD × 4〜(床下・配管下・空調機のドレン下)Milesight CT303 × 2〜(分岐回路の電流)Milesight AM307 × 1(任意。室内の CO2 と温湿度)Milesight UG65 × 1〜(LoRaWAN ゲートウェイ)
EM300-TH・CT303・AM307・UG65 は技適取得済みです。温度センサーは電池式で、ラックの扉やフレームにマグネットか面ファスナーで付けられます。CT の取り付けだけ分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。ゲートウェイの台数は電波状況で変わるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
関連する画面
この構成で組み合わせる既存のデモです御社のサーバー室でも、ラック前面で測ってみませんか
ラックの列数と空調の方式、入館の条件を教えていただければ、測点の置き方と機器構成をお出しします。デモ画面の作成は無料です。
