暑さ指数 WBGT(倉庫・作業場)
平屋の物流倉庫(1,500 ㎡・折板屋根)に置いた温湿度センサー 7 台から、作業する高さの暑さ指数(WBGT)を計算して区分で表示します。屋根下と外気の温度差(ΔT)から、屋根の熱が作業場にどれだけ伝わっているかも確認できます。
現場の困りごと
夏の倉庫・作業場でよく聞く 3 つ壁の温度計 1 本で全体を判断している
事務所の入口に下がった温度計を見て「今日は暑いな」と話す。でも実際に人が働いているのは、屋根の熱が降りてくる通路の奥や、扉が開く出荷バースです。測っている場所と危ない場所が違います。
暑さの原因が屋根なのか外気なのか分からない
折板屋根は日射で 60℃ 以上になります。でも「今日は外が暑いから」で終わってしまい、屋根の遮熱・換気・スポット冷却のどれに投資すべきかが決まりません。
休憩のタイミングが人によって違う
熱中症の対策は「こまめに休憩」で終わりがちです。いつ・どこが危ないかの根拠がないので、我慢する人と早めに休む人が分かれ、記録も残りません。
ダッシュボード
7 点の暑さ指数を 1 画面に仮想の現場: 平屋の物流倉庫 1 棟(1,500 ㎡・折板屋根)。屋根下 3 点、作業高さ 1.5 m に 3 点、屋外 1 点。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- 作業する高さの WBGT を区分(注意・警戒・厳重警戒・危険)で表示
- 屋根下と外気の温度差 ΔT、温度・湿度への切り替え
- 法令の目安を超えた時刻・継続時間と、本日の超過時間の合計
上の画像は、指標を WBGT → 温度 → ΔT → 湿度 と切り替えた様子です。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。
3D で見る
屋根の熱が作業高さに降りてくるこの題材は高さ方向にしか情報がありません。測っているのは屋根下と作業高さ 1.5m の 2 つで、平面図では同じ場所に重なってしまいます。断面にすると、日射で焼けた屋根の熱がどれだけ下へ降りてきているかが、そのまま色の層になります。
- 屋根と作業高さの間に何℃ あるか — 日射の強い時間帯は屋根下だけが外気より 8.1℃ 高く、作業高さは 2〜3℃ です
- 熱のピークは遅れて来る — 日射のピーク 11:20 に対し、屋根下の最高温度は 12:30。24 時間を再生で流せます
- 気温の最高と WBGT の最高は別の場所 — 気温は西側(出荷バース近く)、WBGT は中央(風が通りにくい)です
測っていない高さの色は 2 点をつないだ補間です。WebGL が使えない環境では 2D の画面へ案内します。


このデモの想定: 折板屋根の平屋倉庫 1,500 ㎡。屋根下と作業高さの差が「屋根の熱がどれだけ降りてくるか」を表します。
見えるようになること
- 作業する高さの暑さ指数(WBGT)を区分で常時表示し、区分が上がった場所と時刻がすぐわかる
- 法令目安(WBGT 28℃ / 気温 31℃)を超えた時間を日ごとに記録でき、対策の実施記録に使える
- 屋根下と外気の温度差(ΔT)で、屋根からの熱が作業場にどれだけ伝わっているかがわかる
使う機器
Milesight EM300-TH × 7(温湿度、電池式、10 分周期。屋根下 3、作業高さ 1.5 m 3、屋外 1)
Milesight UG65 × 1(LoRaWAN ゲートウェイ、LTE または有線)気象 API 外気温と日射量を Open-Meteo から毎時取得して補完クラウド(PostgreSQL + TimescaleDB)配線工事は不要です。屋根下のセンサーは梁にネジ止めし、作業高さは柱に固定します。黒球付き WBGT 計を 1 台併設すると、簡易計算との差を補正できます。ゲートウェイの台数は電波状況で変わります。建物の構造・階数・距離によっては複数台になる場合があるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
