工場で知りたいことを、1 つのダッシュボードに

どこで電気を使っているか。設備は壊れそうか。記録は残っているか。作業環境は安全か。止まっていないか。工場で知りたいことは、だいたいこの 5 つです。当社はこれを測って 1 つの画面にまとめ、しきい値を超えたら現場のパトライトにも出すところまでをお請けします。回転機の振動、1000℃ 級の炉内温度、スチームトラップの判定、防爆エリアなど、後回しになりがちなところも同じ画面に載せられます。

図の数値は想定値
無料まず、御社専用のデモ画面をお作りします。平面図(手書き可)とお困りごとをいただければ、御社の設備を再現した画面を無料で作ってお見せします。機器の購入も設置も不要です。はじめ方を見る
? 分電盤 系統ごとに電流を測る 集塵機 ろ布フィルタ 微差圧計 + I/O パトライト 暑さ・漏水・残量 作業場 ゲートウェイ UG65 送水ポンプ 電気炉 焼成・熱処理 防爆エリア(塗装・溶剤) スチームトラップ × 設置できない 防爆形あり(要確認) 1 つのダッシュボード

① 工場で知りたいことを、1 つの画面に集めていきます

現場のイメージ(イラスト)— 青は先に付けたセンサー、緑はあとから足したセンサー。足していっても、見る画面は 1 つのままです

その 5 つを、画面でどう出すか

グラフを並べるのではなく、判断できる形にします

うかがう困りごとは現場ごとに言い方が違いますが、知りたいことは同じところに落ち着きます。当社は 知りたいこと → 画面での出し方 → そこから決まること の順で設計します。機器の選定は、この表が決まったあとの話です。

知りたいこと画面での出し方そこから決まること
どこで電気を使っているか系統ごとの電力の推移。無人の時間帯を重ねて表示します圧縮空気の漏れ量、待機電力、設備更新の優先順位
設備は壊れそうか振動と温度のトレンド。しきい値を超えた設備だけ色が変わります点検の順番、部品の手配、止める日の決め方
記録は残っているか炉内温度・庫内温湿度の連続記録。日報と月報を CSV で書き出せます監査と顧客提出の資料、クレームが出たときの説明
作業環境は安全か作業場ごとの暑さ指数(WBGT)と騒音。基準に対する余裕を表示します休憩と給水の指示、スポット空調の置き場所、夜間作業の可否
止まっていないか稼働・待ち・停止の切り分け、漏水、タンク残量、信号灯の接点一報の早さ、夜間と休日の駆けつけ判断

※ 全部を一度に始める必要はありません。1 つの困りごとから始めて、同じ画面に足していけます。

ダッシュボードに出るもの

既製の画面をお渡しするのではなく、御社の判断に合わせて作ります

測ったあと、人が見て判断できる形になっているかで結果が変わります。当社の画面は次のものを標準で持たせます。

いまの値設備ごとのカードに現在値。正常・注意・異常を色で分けます。開いた瞬間に、見るべき設備が分かります。
トレンド日・週・月の推移。前の週や前年の同じ時期と重ねて、増えているのか減っているのかが読めます。
しきい値設備ごとに上限・下限を設定。超えた時間の長さも残るので、「一瞬だけ超えた」と「ずっと超えていた」を区別できます。
通知メール、チャット、そして現場のパトライト。夜間だけ宛先を変える、連続したら 1 通にまとめる、といった調整もします。
金額換算電力量に単価を掛けて円で表示。エア漏れや待機電力は「月いくら捨てているか」で見たほうが話が進みます。
日報・月報CSV と PDF で書き出し。決まった時刻に自動でメール送付もできます。手書きの記録簿をそのまま置き換えられます。
記録の保存測ったデータはそのまま保存します。あとから期間を指定して遡れるので、クレームや監査の調べ物に使えます。
スマホ同じ画面がスマートフォンでも開きます。現場で見る人と事務所で見る人に、別々のアプリを入れる必要はありません。

画面の作り込みは、御社の判断のしかたに合わせます

「部署ごとに見せる範囲を分けたい」「この 3 つだけ大きく出してほしい」「朝礼で使うので A4 で印刷したい」。こうしたご要望は設計の段階で取り込めます。平面図とお困りごとをいただければ、御社の設備を再現したデモ画面を無料でお作りします。機器を買う前に、画面を見てから決めていただけます。

測るものと、使うセンサー

工場でよくご相談をいただくもの

基本は電池式で後付けできるセンサーからスタートし、工事が必要なものは事前にお知らせします。既設の設備や制御盤の配線には手を入れません。

測るもの何が分かるか使うセンサー
系統別の電力系統ごとの消費電力と電力量。無人時間の消費から漏れや待機電力が出ますMilesight CT303 / CT305 / CT310
フィルタ差圧・微差圧数 Pa 単位の圧力差。目詰まりの進み方と清掃・交換の時期微差圧計 + Milesight UC300
暑さ指数・温湿度作業場ごとの WBGT と基準値に対する余裕。休憩と給水の判断Milesight EM300-TH / EM320-TH
騒音敷地境界と設備側の騒音レベル。いつ・どの設備かを時刻つきで特定Milesight WS302
配管・槽の表面温度保温の劣化、熱源の ΔT。800℃ までの範囲をカバーしますMilesight EM500-PT100
漏水・油漏れ機械室、配管下、ピット、空調ドレン下の検知と即時通知Milesight EM300-SLD
タンク・サイロの残量液面・粉体面までの距離。補給の判断を遠隔で、発注の自動化までMilesight EM400-MUD
稼働・停止・チョコ停信号灯や PLC の接点から、稼働・待ち・停止の切り分けと停止回数Milesight EM300-DI
回転機の振動ポンプ・ファン・ブロワの軸受劣化の兆候。点検と部品手配の順番横河電機 XS770A(一体形)/ XS540 + XS01VT(分離形)
800℃ を超える温度電気炉・焼成炉・めっき槽の炉内温度。K 熱電対で 1372℃ まで連続記録横河電機 XS550 + 熱電対(+ XS110A)
スチームトラップ温度と音響から 正常・詰まり・蒸気漏れ を判定。何本漏れているか横河電機 XS822(+ XS110A)
ゲージ圧圧縮空気のレシーバタンク圧、配管の元圧。気体・液体とも横河電機 XS530(+ XS110A)
現場への警報しきい値を超えたら現場のパトライトを点灯。画面を見ていない人に伝えるMilesight UC300 + 積層信号灯
無線の集約センサーの電波を受けて上位へ送ります。建屋の規模と電波の通りを見て、台数と設置位置を決めますMilesight UG65

※ 型番は測りたい対象と設置条件によって変わります。確定した型番と仕様は、構成を固めたうえでお見積と一緒にご提示します。測りたいものがこの表にない場合もご相談ください。

後回しになりがちな 4 つ

ここまで同じ画面に載せられます

電力や温湿度は測っていても、次の 4 つは手つかずのまま残っていることが多い箇所です。この 4 つも、同じゲートウェイと同じ画面に載ります。

1

回転機の振動

ポンプ、ファン、ブロワ、コンプレッサー。軸やベアリングの劣化は振動に先に出ます。温度や電流だけでは、壊れる前に気づけません。

画面でどうなるか 3 軸の加速度と速度が設備ごとの線になり、しきい値を超えた設備だけ色が変わります。点検の順番と部品の手配が決まります。
センサー 横河電機 XS770A / XS540 + XS01VT

2

800℃ を超える温度

電気炉、焼成炉、乾燥炉、めっき槽の一部。測温抵抗体はプローブ次第で上限 800℃ 程度までで、その上の温度域が記録できません。

画面でどうなるか 炉ごとの連続記録が残り、そのまま日報と提出用の資料になります。K 熱電対なら 1372℃ まで、2 点入力。
センサー 横河電機 XS550 + 熱電対(+ XS110A)

3

スチームトラップ

表面温度からの「推定」はできますが、作動圧力やトラップの形式によって判断が変わるため、温度だけでは吹き抜けを言い切れません。

画面でどうなるか 温度と音響の両方から 正常・詰まり・蒸気漏れ を判定し、「何本中、何本が漏れているか」が出ます。台数が多いほど効きます。
センサー 横河電機 XS822(+ XS110A)

4

防爆エリア

塗装ブース、溶剤を扱う工程、可燃性の粉じんが出る工程。認証のない機器は、そもそも持ち込めません。

画面でどうなるか 防爆形の型番があるセンサーを選べば、危険箇所の中も同じ画面に載せられます。適用の条件は下で説明します。
センサー 横河電機 XS770A / XS110A / XS530 / XS550 / XS822 の防爆形

現場への警報 — パトライト

画面を見ていない人に伝える手段

ダッシュボードは事務所で見るものです。現場で作業している人は画面を見ていません。そこで、しきい値を超えたときに現場のパトライト(積層信号灯)を点灯させます。使い方は 2 方向あります。

方向何ができるか使う機器
既設のパトライトを読む設備に付いている信号灯や PLC の接点を拾い、稼働・待ち・停止とチョコ停の回数を画面に出します。設備側の配線は変えませんMilesight EM300-DI
パトライトを光らせるリレー出力でパトライトを点灯・消灯します。差圧の超過、炉の温度異常、振動のしきい値超過、漏水の検知などを現場に出せますMilesight UC300 + 積層信号灯
入出力の点数UC300 はデジタル入力 4 点(パルスカウンタ兼用)、リレー出力 2 点、4-20 mA 入力 2 点、0-10 V 入力 2 点、PT100 入力、RS485(Modbus RTU)。差圧計を読みながら、同じ UC300 でパトライトを鳴らせます。
ネットワークが切れても動くUC300 は IF-THEN の条件を本体に 16 件まで持てます。「差圧が◯◯ Pa を超えたら出力 1 を ON」を機器の中に書いておけるので、無線やクラウドが止まっていてもパトライトは点きます。
信号灯そのもの市販の積層信号灯(24 V / 100 V)を使います。既に現場にある信号灯を流用できる場合もあります。色の割り当ては運用に合わせて決めます。
鳴らしすぎない設計警報は出しすぎると無視されます。一定時間を超えたら点灯、復帰したら自動消灯、夜間は点灯のみでブザーは鳴らさない、といった条件を一緒に決めます。

※ UC300 の入出力点数と IF-THEN の仕様は Milesight の UC300 LoRaWAN ユーザーガイドに基づきます。信号灯の駆動電圧と接点容量は、選定する信号灯に合わせて確認します。

無線でまとめて、同じ画面へ

サーバも社内 LAN も使いません

測るものの種類がばらばらでも、同じ無線でゲートウェイに集まり、同じ画面に並びます。ここが崩れると、画面が増えて現場が見なくなります。

無線LoRaWAN クラス A・AS923 日本仕様(ARIB STD-T108 準拠)。920 MHz 帯の免許不要バンドなので、電波の申請は不要です。
ゲートウェイMilesight UG65。建屋の規模、階数、距離、電波の通りを見て、必要な台数と設置位置を決めます。
電池センサーは電池式。条件によりますが数年から最大 10 年。電池残量も画面で見えるので、切れてから気づくことはありません。
上位との接続MQTT または HTTPS。既にお使いの BI や生産管理システムへデータを流すこともできます。

既設の設備と制御盤には手を入れません

センサーは両面テープかネジ留め、電流センサーは分電盤の中でクランプを挟むだけです。PLC のプログラム変更や、生産ラインの停止を伴う工事は発生しません。工場を止めずに始められることが、後付けの一番の利点です。なお、振動と温度のセンサーは NFC で初期設定を行う型番があり、その現場作業も当社が行います。

防爆エリアについて

断定はしません。条件を見て個別に確認します

塗装ブースや溶剤を扱う工程にも設置できる、防爆形の型番があるセンサーがあります。たとえば横河電機 XS770A には本質安全防爆構造 Ex ic IIB T4 Gc(合格番号 CML 23JPN2552)の型があり、適合規格として「工場電気設備防爆指針(国際整合技術指針)JNIOSH-TR-46-1:2020 / 第 6 編 JNIOSH-TR-46-6:2015」が挙げられています。XS110A・XS530・XS550・XS822 にも防爆形のコードがあります。

ただし「防爆エリアで使えます」とは、この場では申し上げません

防爆の適用は、危険箇所の分類(ゾーン)、対象のガス・蒸気・粉じんの種類、発火温度、設置と配線の方法で決まります。機器に認証があることと、御社のその場所で使えることは別の話です。また、防爆形を選ぶと使用温度範囲や設置高度の制限が一般形より狭くなる型番もあります。

防爆エリアのご相談は、危険箇所の区分図と対象物質をいただいて、型番ごとに確認したうえでご回答します。確認が取れていないものを「取得済み」として提案書に載せることはしません。

※ 上記は横河電機の一般仕様書(GS 01W06E01-01JA ほか)の記載に基づく説明です。個別の案件への適用可否は、当社がメーカーに確認したうえでお伝えします。

関連するページ

同じ工場で一緒にご覧になることが多い画面ダッシュボードの一覧

測りたいものを並べていただければ、画面にしてお見せします

「振動も見たい」「炉の温度も記録したい」「何から始めればいいか分からない」でも構いません。測りたい対象と設置場所を教えていただければ、構成と画面の案をお出しします。平面図とお困りごとをいただければ、御社の設備に合わせたデモ画面の作成は無料です。現地調査が必要な場合の費用は、規模と距離に応じて個別にご相談します。

まず話を聞く(デモ画面の作成は無料)はじめ方を見る