建設現場の暑さを、記録に残す

2025 年 6 月の改正労働安全衛生規則で、WBGT 28℃ または気温 31℃ 以上の作業場所には熱中症の対策が義務になりました。ところが現場で測っているのは朝礼のときの 1 回、置き場所も人によって違う、という状態が珍しくありません。作業階と詰所にセンサーを置けば、いつ・どこが・何時間その条件に入っていたかが自動で残ります。

図の数値は想定値
建設現場(躯体 4 階建て・断面)— 作業階 3 点 + 詰所 1 点 + 仮設分電盤 4F 作業階(屋根なし)3F 作業階2F 作業階1F 資材置場 仮設詰所 分電盤 ゲートウェイ(LTE) 直近 1 週間の超過時間(WBGT 28℃ / 気温 31℃ 超)4F 作業階14 時間 20 分3F 作業階9 時間 40 分2F 作業階6 時間 10 分仮設詰所1 時間 50 分

① 7:30 朝礼。暑さを測っているのは、この 1 回だけ

現場のイメージ(イラスト・数値は想定値)— 朝礼の 1 回 → 階ごとの連続測定 → 昼の超過 → 1 週間の超過時間

現場の困りごと

現場でよく聞く 3 つ
01

測っているのは朝礼のときの 1 回だけ

朝は涼しくても、昼の最上階は別の環境です。測る人も置き場所も日によって変わるので、記録として比べられません。義務になった対策を「やっている」と示す材料が、現場に残らないままです。

この画面で分かること作業階ごとに 10 分おきの値が残ります。いつ・どこが・何時間その条件に入っていたかが、階別・時間帯別に出ます。
02

休憩と給水の指示が、人の感覚で決まる

「今日は暑いから早めに休もう」の判断が、職長ごとに違います。厳しく止めれば工程が遅れ、我慢させれば事故になります。あとから「あの日はどうだったか」を確かめる手段もありません。

この画面で分かること区分が上がった時点で通知します。止める・休ませるの判断に、同じ数字を使えるようになります。
03

仮設の電気とゲートウェイの置き場に困る

現場は電源も回線も仮設です。工期が数か月で終わることも多く、配線を伴う仕組みは入れられません。

この画面で分かること電池式のセンサーと LTE のゲートウェイだけで始まります。階が上がれば測点を貼り替え、終われば回収します。

測り方と、測れないもの

黒球なしの簡易計算です
WBGT は温湿度からの簡易計算です(黒球なし)。湿球温度は Stull の近似を使い、WBGT = 0.67 Tw + 0.33 Ta で出しています。直射日光や照り返しを受ける場所では、黒球付きの計器より低めに出ることがあります。法令上の判断に使う場合は、黒球付きの WBGT 計を 1 台併設して簡易計算との差を補正するのが確実です。
法令目安: WBGT 28℃ 以上または気温 31℃ 以上の環境で、連続 1 時間以上または 1 日 4 時間を超える作業には対策の義務があります(2025 年 6 月 1 日施行の改正労働安全衛生規則)。対象になるかどうかの判定は、作業の内容と所轄の労働基準監督署の確認によります。
作業者の体調そのものは測りません。この構成で測るのは場の環境(温度・湿度・そこから計算した暑さ指数)です。心拍や体温を測るウェアラブルは扱っていません。

設置の条件

現場で先に決めること

使う機器

電池式・貼り付けで、工事は要りません
Milesight EM300-TH × 3〜(作業階。温湿度から暑さ指数を計算)Milesight AM307 × 1(仮設詰所。CO2・温湿度)Milesight CT303 × 1(任意。仮設分電盤の電力)Milesight UG65 × 1〜(LTE のゲートウェイ)黒球付き WBGT 計 × 1(任意。簡易計算との差を補正する場合)

EM300-TH・AM307・CT303・UG65 は技適取得済みです。センサーは電池式で、マグネットや結束バンドで取り付けます。CT の取り付けだけ分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。ゲートウェイの台数は電波状況で変わるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。

関連する画面

この構成で組み合わせる既存のデモです

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