クリーニング・リネンサプライ工場の見える化ダッシュボード
「蒸気が足りないと言われるが、どこで捨てているか分からない」「仕上げ場が暑いのは毎年のことだが、記録がない」「乾燥機が空で回っていても、誰も止めない」。リネンサプライ工場で毎日起きるこの 3 つを、スチームトラップの判定・仕上げ場の暑さ指数・機械ごとの電流から 1 つの画面で見ます。
現場の困りごと
リネンサプライ・クリーニング工場でよく聞く 3 つ蒸気をどこで捨てているか分からない
この業種でいちばん大きな費用は蒸気です。スチームトラップが詰まれば機械に熱が届かず、漏れれば作った蒸気をそのまま捨てます。工場に数十本ありますが、人が触って確かめるのは年に 1 回あるかどうかです。
仕上げ場が暑いのは毎年のことだが、記録がない
乾燥機とアイロナーの排熱で、夏の仕上げ場は外より暑くなります。2025 年 6 月の改正で熱中症の対策が義務になりましたが、「いつ・どこが・何時間」その条件に入っていたかの記録は、たいてい残っていません。
乾燥機が空で回っていても、誰も止めない
取り出しが遅れた乾燥機は、中身が乾いたあとも回り続けます。アイロナーも、次の品物が来るまで熱いまま待機します。1 台ずつの電気とガスが見えないので、どれだけ捨てているかが誰にも分かりません。
統合ダッシュボード
蒸気・暑さ・機械の稼働を 1 画面に仮想の現場: リネンサプライ工場 1 拠点(連続洗濯機 1 ライン・タンブラー乾燥機 3 台・ロールアイロナー 2 台・スチームトラップ 24 本・ボイラー 1 缶)。稼働 6:00〜18:00。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- スチームトラップ 24 本の判定(正常・詰まり・蒸気漏れ)と、漏れによる燃料の損失
- 工程ごとの暑さ指数 WBGT と区分、法令目安(WBGT 28℃ / 気温 31℃)を超えていた時間
- 機械ごとの運転・待機・空回しの切り分けと、ボイラーの燃料・水の使用量
上の画像は、始業前から夜まで 1 日ぶん動く様子です。開くと再生・倍速・時刻の移動を操作できます。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。
測れるもの・測れないもの
先にここをはっきりさせます

このデモの想定: 連続洗濯機 1 ライン・乾燥機 3 台・アイロナー 2 台のリネンサプライ工場 1 拠点。温湿度は電池式で貼るだけ、トラップは配管の外側に取り付けます。CT の取り付けだけ分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。
設置の条件
この工場で先に確認すること- 蒸気配管まわりは高温です。トラップに付ける機器は高温に耐える取り付け方で設置します。温湿度センサーを配管の近くに置くと、場の温度ではなく配管の熱を測ることになるので、測りたい場所に合わせて位置を決めます。
- 湿気と糸くずが多い場所です。乾燥機の周りは綿ぼこりが溜まります。吸気口の正面や排気ダクトの真下は避け、定期的に払える位置に付けます。
- 汚染区に入れた機器は、清潔区へ持ち込まないのが原則です。区域をまたいで機器を移動させる運用にしないよう、設置段階で区域ごとに割り当てます。
- CT の取り付けは分電盤内の作業です。電気工事士が行います。機械ごとの電流を見るには、対象の回路が単独で取り出せるかを単線結線図で先に確認します。
- 空回しの判定は実データで合わせます。乾燥の終わり方は機種と品物で変わるため、まず 1 台で 1〜2 週間とって、判定のしきい値を決めてから台数を増やします。
- 既設のボイラー・洗濯機の制御には接続しません。測るだけの構成です。しきい値を超えたときに現場のパトライトを点ける、という出力までは足せます。
見えるようになること
- スチームトラップごとの正常・詰まり・蒸気漏れ。どこから直すかの順番が決まる
- 漏れによる燃料の損失の目安と、ボイラーの燃料・水の使用量
- 工程ごとの暑さ指数と、法令目安を超えていた時間。休憩と送風、排熱の抜き方の根拠になる
- 機械ごとの運転・待機・空回しの切り分けと、空回しの延べ時間
- 清潔区が汚染区に対して陽圧に保たれているか
使う機器
Milesight EM300-TH × 6(仕上げ場・乾燥機前・仕分け場・外気)Milesight EM500-PT100 × 4(蒸気配管と乾燥機の排気の温度)
Milesight CT305 × 2(乾燥機・アイロナーの大電流)
Milesight CT303 × 4(洗濯機・受電・その他の系統)
Milesight EM300-DI × 3(ガス・水のパルス、信号灯の接点)微差圧計 + Milesight UC300(清潔区の差圧。パトライトへの出力も同じ機器で)
Milesight UG65 × 1〜(LoRaWAN ゲートウェイ)温湿度センサーは電池式で貼るだけです。トラップの機器は配管の外側に取り付けます。CT の取り付けは分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。ゲートウェイの台数は電波状況で変わるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
御社の工場でも同じ画面を
トラップのおおよその本数、乾燥機とアイロナーの台数、ボイラーの燃料を教えていただければ、測り方と機器構成をお出しします。まずトラップだけ、仕上げ場の暑さだけ、から始められます。
