クリーニング・リネンサプライ工場の見える化ダッシュボード

「蒸気が足りないと言われるが、どこで捨てているか分からない」「仕上げ場が暑いのは毎年のことだが、記録がない」「乾燥機が空で回っていても、誰も止めない」。リネンサプライ工場で毎日起きるこの 3 つを、スチームトラップの判定・仕上げ場の暑さ指数・機械ごとの電流から 1 つの画面で見ます。

想定値開くたびに同じ画面
汚染区(受入・仕分け)洗濯・脱水乾燥(タンブラー)仕上げ(清潔区)ボイラー室 T15T9T6T4 連続洗濯機・脱水 乾 1乾 2乾 3 空回し ロールアイロナー ボイラー ゲートウェイ

① 蒸気が足りないと言われる。しかし、どこで捨てているかは分からない

現場のイメージ(イラスト・数値は想定値)— トラップの詰まりと漏れ → 仕上げ場の暑さ → 乾燥機の空回し

現場の困りごと

リネンサプライ・クリーニング工場でよく聞く 3 つ
01

蒸気をどこで捨てているか分からない

この業種でいちばん大きな費用は蒸気です。スチームトラップが詰まれば機械に熱が届かず、漏れれば作った蒸気をそのまま捨てます。工場に数十本ありますが、人が触って確かめるのは年に 1 回あるかどうかです。

この画面で分かることトラップごとに正常・詰まり・蒸気漏れを判定して並べます。どこから直すかが、台数と漏れの大きさで決まります。
02

仕上げ場が暑いのは毎年のことだが、記録がない

乾燥機とアイロナーの排熱で、夏の仕上げ場は外より暑くなります。2025 年 6 月の改正で熱中症の対策が義務になりましたが、「いつ・どこが・何時間」その条件に入っていたかの記録は、たいてい残っていません。

この画面で分かること工程ごとの暑さ指数(WBGT)と区分、法令目安を超えていた時間。休憩と送風の判断、排熱をどこから抜くかの根拠になります。
03

乾燥機が空で回っていても、誰も止めない

取り出しが遅れた乾燥機は、中身が乾いたあとも回り続けます。アイロナーも、次の品物が来るまで熱いまま待機します。1 台ずつの電気とガスが見えないので、どれだけ捨てているかが誰にも分かりません。

この画面で分かること機械ごとの電流から、運転・待機・空回しを切り分けます。空回しの延べ時間が積み上がるので、取り出しの運用を変える根拠になります。

統合ダッシュボード

蒸気・暑さ・機械の稼働を 1 画面に
リネンサプライ工場向けダッシュボードが 1 日ぶん動く様子1 日の動き ダッシュボードを開く

仮想の現場: リネンサプライ工場 1 拠点(連続洗濯機 1 ライン・タンブラー乾燥機 3 台・ロールアイロナー 2 台・スチームトラップ 24 本・ボイラー 1 缶)。稼働 6:00〜18:00。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。

  • スチームトラップ 24 本の判定(正常・詰まり・蒸気漏れ)と、漏れによる燃料の損失
  • 工程ごとの暑さ指数 WBGT と区分、法令目安(WBGT 28℃ / 気温 31℃)を超えていた時間
  • 機械ごとの運転・待機・空回しの切り分けと、ボイラーの燃料・水の使用量

ダッシュボードを開く

上の画像は、始業前から夜まで 1 日ぶん動く様子です。開くと再生・倍速・時刻の移動を操作できます。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。

測れるもの・測れないもの

先にここをはっきりさせます
仕上げ場の WBGT は、黒球なしの簡易計算です。乾燥機とアイロナーの放射熱がある場所では、黒球付きの計器より低めに出ることがあります。法令上の判断に使う場合は、黒球付きの WBGT 計を 1 台併設して簡易計算との差を補正するのが確実です。この画面は「いつ・どこが・何時間その条件に入っていたか」を自動で残すために使います。
スチームトラップの判定は、温度と音から行います。配管を切ったり止めたりせず、外側に取り付けて測ります。判定は正常・詰まり・蒸気漏れの 3 つで、漏れの量そのものを計量するものではありません。損失の目安は、トラップの口径と圧力から換算した参考値としてお出しします。
清潔区と汚染区の差圧は、専用の微差圧計で測ります。室内用の温湿度センサーが持つ気圧の値では、数 Pa の差は読めません(分解能が足りず、天候による気圧の変動に埋もれます)。考え方は工場の差圧と空調の無駄のページと同じです。
洗浄や乾燥の品質そのものは測りません。白度・残留洗剤・微生物の検査は、これまでどおりの方法が必要です。この画面が担当するのは設備と作業環境(蒸気・熱・電力・暑さ・差圧)までです。
汚染区洗濯乾燥仕上げ缶
現場トラップ・各工程の温湿度・機械の電流・ボイラー
無線配線なし
Milesight UG65 LoRaWAN ゲートウェイ
ゲートウェイ電源と回線だけ(LTE または有線)
クラウド保存・判定
リネンサプライ工場向けダッシュボードの画面
この画面工場長・設備担当・現場の責任者で同じ画面を見る

このデモの想定: 連続洗濯機 1 ライン・乾燥機 3 台・アイロナー 2 台のリネンサプライ工場 1 拠点。温湿度は電池式で貼るだけ、トラップは配管の外側に取り付けます。CT の取り付けだけ分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。

設置の条件

この工場で先に確認すること

見えるようになること

  • スチームトラップごとの正常・詰まり・蒸気漏れ。どこから直すかの順番が決まる
  • 漏れによる燃料の損失の目安と、ボイラーの燃料・水の使用量
  • 工程ごとの暑さ指数と、法令目安を超えていた時間。休憩と送風、排熱の抜き方の根拠になる
  • 機械ごとの運転・待機・空回しの切り分けと、空回しの延べ時間
  • 清潔区が汚染区に対して陽圧に保たれているか

使う機器

横河電機 XS822 × 24(スチームトラップの判定。温度と音響で正常・詰まり・蒸気漏れ)横河電機 XS530 × 1(蒸気の元圧)横河電機 XS110A × 1(XS シリーズのゲートウェイ)Milesight EM300-TH × 6(仕上げ場・乾燥機前・仕分け場・外気)Milesight EM500-PT100 × 4(蒸気配管と乾燥機の排気の温度)Milesight CT305 × 2(乾燥機・アイロナーの大電流)Milesight CT303 × 4(洗濯機・受電・その他の系統)Milesight EM300-DI × 3(ガス・水のパルス、信号灯の接点)微差圧計 + Milesight UC300(清潔区の差圧。パトライトへの出力も同じ機器で)Milesight UG65 × 1〜(LoRaWAN ゲートウェイ)

温湿度センサーは電池式で貼るだけです。トラップの機器は配管の外側に取り付けます。CT の取り付けは分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。ゲートウェイの台数は電波状況で変わるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。

御社の工場でも同じ画面を

トラップのおおよその本数、乾燥機とアイロナーの台数、ボイラーの燃料を教えていただければ、測り方と機器構成をお出しします。まずトラップだけ、仕上げ場の暑さだけ、から始められます。

まず話を聞く(Step 1 は無料)はじめ方を見る