物販店の多店舗管理(本部ビュー)
18 店舗を本部から 1 画面で見る想定です。店舗ごとに画面を開くのではなく、どの店舗から手を付けるかとその理由を決めるための画面です。購買転換率・来店客数・売場の温度ムラ・バックヤードのカビリスク・センサーの通信を同じ列で並べ、要対応から順に出します。
本部の困りごと
店舗運営部・エリアマネージャーからよく伺う 3 つ売上は見えるが、なぜ落ちたかが見えない
本部に届くのは日次の売上と客数です。「今日は客足が鈍かった」と報告されても、本当に来店が減ったのか、来店はあったのに買わずに帰ったのかは分かりません。原因が分からないまま、翌月の販促だけが決まります。
バックヤードは、においが出てから気付く
在庫を置くバックヤードは窓がなく、空調も効きにくい場所です。カビは紙箱と衣料から先に出ますが、気付くのは返品やにおいの苦情が来てからで、そのときには棚ひとつぶんが商品になりません。
鳴らないセンサーは「正常」に見える
電池式のセンサーは、電池が切れても静かに止まります。本部の画面に何も出ていないとき、それが「異常がない」のか「測れていない」のかは区別できません。
ダッシュボード
18 店舗(5 エリア)を 1 画面に仮想の現場: 路面店 18 店舗(首都圏 6 / 関西 4 / 中部 3 / 九州 3 / 北海道・東北 2)。営業 11〜20 時、売場 68〜174 ㎡。1 店舗あたりセンサー 7 台。9/24 の 1 日を 11:00 から再生します。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- 全店サマリー: 要対応 / 注意 / 正常の店舗数、本日の来店と購買、全店の転換率と平常比、センサーの通信
- 店舗一覧: 要対応から順に並び、転換率・平常比・来店・買わずに帰った人・売場の温度ムラ・カビリスクを 1 行で比較
- エリア別の集計と、購買転換率での 18 店舗比較(平常から落ちた店舗が下に離れます)
- 対応キュー(理由・次の一手)と、店舗名つきの全店アラート
解説のないダッシュボードだけの画面で開きます。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。
2 つの画面の使い分け
見たい粒度が違うので分けています同じ 1 日(9/24)の同じデータを見ています。A 店は両方の画面に出てくるので、本部で見つけた店舗をそのまま 1 店舗の画面で掘れます。
多店舗で増えるもの・増えないもの
1 店舗の構成に何を足すか| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 機器 | 店舗数に比例 | 1 店舗あたりの構成は 1 店舗のページと同じ(人数カウンター 1 · 売場の温湿度 5 · バックヤード 1 · ゲートウェイ)。本部ビューのために店舗側へ足す機器はありません |
| POS との突合 | 日次 CSV で十分 | 購買客数だけを受け取ります。商品明細は要りません。POS のベンダーが変わっても、客数が取れれば転換率は出せます |
| クラウド | 増設なし | 同じクラウド(PostgreSQL + TimescaleDB)に店舗を足していきます。10 分周期・1 店舗 7 台なら、店舗数が 2 桁のうちは構成を変える必要はありません |
| 画面 | 20 店舗までは 1 画面 | それ以上はエリア別に分け、要対応の店舗だけを集めた画面を加えます。店舗一覧は並べ替えと絞り込みで使います |
| 通知の宛先 | 店舗 / エリア / 本部 | 店舗にはチャットとプッシュ、エリアの SV には担当店舗ぶんだけ、本部の販売企画にはメール。同じ事象を 3 回鳴らさないよう宛先と条件を分けます |
| 見え始めるまで | 設置当日 | 来店客数と売場の温度・バックヤードの湿度の現在値 |
| 2 週間 | 店舗ごとの平常の転換率(曜日別・時間帯別)。ここが出るまで店舗間の比較はできません | |
| 1〜2 か月 | 販促や売場変更の前後比較。同じ曜日・同じ天候の日どうしで見ます | |
| はじめ方 | 3〜5 店舗から | 売場の広さと客層が違う 3〜5 店舗で始めると、しきい値と平常の取り方を現場に合わせて決められます |
ゲートウェイの台数は電波状況で変わります。建物の構造・階数・距離によっては複数台になる場合があるため、必要な台数は Step 1 の現地確認でお出しします。
自社の店舗でも同じ画面を
店舗数とエリアの分け方、売場の広さを教えていただければ、本部ビューの構成案と、まず入れる 3〜5 店舗の選び方をお出しします。
