夜中に蔵を見に行く回数を、減らす
仕込みの期間は、温度がそのまま品質です。だから夜中でも蔵に行って確かめる。経験のある人ほど勘が働きますが、その勘を記録として残す手段がありません。測点を増やして連続で記録すれば、見に行く回数を減らせるだけでなく、良かった年の温度の動きが次に使える形で残ります。
図の数値は想定値
現場の困りごと
蔵の現場でよく聞く 3 つ01
品温を確かめに、夜中でも蔵へ行く
仕込みの時期は、温度が品質そのものです。だから見に行く。経験のある人ほど勘が働きますが、体力の話でもあり、人が替われば続きません。
この画面で分かることタンクごとの品温が 10 分ごとに残り、設定の帯を外れたら知らせます。行く回数を減らしても、変化に気づける状態になります。
02
蔵の中でも、場所によって温度が違う
同じ蔵でも、入口に近いタンクと奥では別の環境です。熟成庫も手前と奥で差が出ます。感覚では分かっていても、何℃違うのかは誰も測っていません。
この画面で分かること測点を分けて並べるので、場所による差が数字で出ます。置き場所の入れ替えや、送風の見直しの根拠になります。
03
良かった年の記録が、残っていない
「あの年はよかった」が感覚でしか残っていないので、次に再現できません。日誌に書いた数字も、時刻がばらばらで比べられません。
この画面で分かること同じ粒度で記録が残るので、年ごとに重ねて比べられます。仕込みの記録として、そのまま資料になります。
測るもの・測らないもの
品質そのものは、これまでどおりです発酵の状態そのものは測りません。アルコール度数、酸度、糖度、微生物の状態は、これまでどおりの分析が必要です。この構成で測るのは温度・湿度・電力・水とガスの使用量です。温度の記録は、分析の結果と並べて初めて意味を持ちます。
もろみの品温は、液中に入れるプローブで測ります。室温を測るセンサーでは、タンクの中の温度にはなりません。タンクの構造(開放か密閉か、冷却ジャケットの有無)で取り付け方が変わるため、現物に合わせて決めます。衛生上の扱い(洗浄・消毒)も、蔵の手順に合わせます。
既設の冷却制御には接続しません。測るだけの構成です。サーマルタンクや冷却装置の制御まで行う場合は、機器のメーカー・機種を確認してから別途ご相談ください。
設置の条件
蔵で先に確認すること- 蔵は電波が通りにくい場所が多くあります。土壁や石造り、金属タンクが並ぶ空間では電波が遮られます。台数と置き場所は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
- 洗浄と消毒に耐える取り付けにします。蔵の中は水を使います。防滴の機種を選び、水がかかる位置を避けて取り付けます。
- 品温と室温は、分けて測ります。どちらか一方では判断できません。室温が下がっているのに品温が上がっている、という形で発酵の進みが見えます。
- 繁忙期の前に設置します。仕込みが始まってからでは手が空きません。閑散期に取り付けて、1 シーズン通して記録を取るのがいちばん早く役に立ちます。
- まず 1 本のタンクから始められます。いちばん気になるタンクに付けて、記録と勘が合うかを確かめてから本数を増やせます。
使う機器
電池式が基本。液中はプローブ式を使いますMilesight EM500-PT100 × 2〜(もろみ・仕込みの品温。液中はプローブ式)Milesight EM300-TH × 6〜(仕込み蔵・麹室・熟成庫・釜場)Milesight EM320-TH × 2(びん詰めの冷蔵庫の庫内)Milesight CT303 × 2(冷却装置・釜場の電力)Milesight EM300-DI × 2(任意。水とガスのパルス)Milesight UG65 × 1〜(LoRaWAN ゲートウェイ)
EM500-PT100・EM300-TH・EM320-TH・CT303・EM300-DI・UG65 は技適取得済みです。室内のセンサーは電池式で貼るだけ、庫内はマグネットで固定します。品温はプローブ式で、本体は水のかからない場所に置きます。CT の取り付けだけ分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。ゲートウェイの台数は電波状況で変わるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
関連する画面
この構成で組み合わせる既存のデモですまず 1 本のタンクから、測ってみませんか
蔵とタンクの数、熟成庫の広さを教えていただければ、測り方と機器構成をお出しします。デモ画面の作成は無料、そのあと実際にセンサーを取り付けて数字を取る段階も機器の貸出と初期設定は無料です。
