介護施設・高齢者住宅の見える化ダッシュボード
「夜中に居室で何が起きていたか」「どの居室を先に見に行けばよいか」「エアコンを切ってしまっている居室はどこか」。居室 12 室のユニットで毎晩起きるこの 3 つを、ミリ波レーダーの在床・離床・転倒と、居室の温湿度から 1 つの画面で見ます。映像は扱いません。
現場の困りごと
夜勤の現場でよく聞く 3 つ夜中に何が起きていたか分からない
転倒に気づくのは次の巡回のときで、床にいた時間が分かりません。ご家族に説明するときも「巡回の記録では 2 時に異常なし」としか言えず、事故報告の裏付けが取れません。
全室を同じ間隔で回るしかない
夜勤 2 名で 12 室を 2 時間おきに回ります。扉を開ける音で起こしてしまうこともあり、本当に見に行きたい居室に時間を使えません。どの居室が落ち着かない夜だったかは、記憶に頼っています。
居室の室温が人によってばらばら
暑さ寒さの感じ方は人それぞれで、エアコンを切ってしまう方もいます。居室に入らないと分からないので、気づくのは具合が悪くなってからです。冬は入浴前後の温度差も気になります。
統合ダッシュボード
居室の見守り・夜間の離床・室温を 1 画面に仮想の現場: 介護付き有料老人ホームの 1 ユニット(居室 12 室・食堂兼リビング・脱衣所・浴室)。夜勤 2 名。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- 居室 12 室の在床・離床・転倒・無動と、受信が止まった居室
- 夜間(22:00〜6:00)の離床回数を居室ごとに並べ、重点的に回る居室を決める
- 居室の室温と湿度、脱衣所との温度差
上の画像は、深夜から翌晩まで 1 日ぶん動く様子です。開くと再生・倍速・時刻の移動を操作できます。居室の映像や音声は扱いません。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。


このデモの想定: 居室 12 室の 1 ユニット。⚠ ミリ波レーダーは電池式ではありません — USB Type-C の給電式(最大 9.5W)なので、居室の天井付近に電源が必要です。居室の温湿度は電池式で、貼るだけです。⚠ 検知範囲は 2m×2m〜4m×5m、設置高さは 2.3〜3m。天井の中央付近で、壁から 1m 以上離して取り付けます。10〜20㎡ の居室であれば 1 室 1 台で収まります。必要な台数と設置位置は、Step 2 でセンサーを設置するときに確認します。⚠ 扉の施錠・解錠や、居室の呼出とは連動しません(検知と通知まで)。
冬の入浴前後 — 脱衣所との温度差
同じセンサーで、季節が変わると見るものが変わります居室とトイレ・脱衣所の温度差は、冬に血圧の急な変動を招くと言われています。温度差そのものは、居室の温湿度センサーと脱衣所の温湿度センサーの差を引くだけで出ます。新しい機器は要りません。上の画面の「居室の室温と脱衣所」が、冬はそのままこの目的に使えます。
脱衣所の温度が居室より低いままなら、入浴の順番を入れ替えるか、暖房を先に入れます。何度下がっているかが数字で分かります。
脱衣所にもレーダーを 1 台置くと、在室と転倒・無動が同じ基準で見られます。浴室内には設置できないため、脱衣所までが範囲です。
居室の在床に戻ったかどうかが、扉の位置に描いた領域の通過と在床の切り替わりで分かります。戻っていない居室はそのまま画面に残ります。
⚠ これは医療行為の判断に使うものではありません。血圧や脈拍は測れません。測れるのは温度・湿度と、人がどこにいるかだけです。入浴の可否はこれまでどおり、職員と看護職の判断で決めてください。このデモは 9/24 の想定なので、居室と脱衣所の温度差は小さく出ています。冬は同じ画面で差が大きくなります。
できること と できないこと
導入を決める前に知っておいていただきたいことできること
- 在床・離床の切り替わりと、設定した時間帯の離床を知らせる
- 転倒と、倒れたまま動かない状態(横臥)を知らせる
- 在室のまま動きが止まった状態(無動)を、分単位のしきい値で知らせる
- 胸の動きから呼吸の参考値を出す(ベッドの上にいるときだけ)
- 居室にいた時間、夜間の離床回数を記録として残す
- 映像を扱わないため、居室に付けても説明がつく
できないこと・限界
- 医療機器ではありません。呼吸は参考値で、血圧・脈拍・体温は測れません
- 人による見守りを置き換えるものではありません。メーカーも補助的な道具と位置づけています
- 職員が居室で介助して動いている間は、転倒アラームは出ません(1 人が転倒し、ほかの人も動けない状態のときに限る仕様です)
- 転倒を知らせるまでに、立ち上がって回復した場合を除くための確定時間があります(既定で転倒から約 90 秒)
- 呼吸を測れるのは、1 台につき最初に登録した 1 床だけです
- 検知範囲の外(居室の外、浴室の中)では検知できません
- 床で横になっているペットやロボット掃除機、低い位置の扇風機は、転倒と誤認されることがあります
しきい値の警報は、法令上の安全装置やナースコールの代わりにはなりません。誰が、どの段階で、何分以内に見に行くかという運用の手順を決めたうえで、併せてお使いください。
見えるようになること
- 夜間の居室で、いつ起き上がり、いつ戻ったかが時刻で残る
- 転倒を検知してから駆けつけ、解除するまでの経過が記録になる
- 夜間の離床が多い居室が順に並び、巡回の重点を決められる
- 居室ごとの室温と湿度、脱衣所との温度差が一覧で分かる
- 給電が切れた居室・電波が届かない居室を「受信なし」として、正常とは別に表示する
使う機器
Milesight VS373 × 13(居室 12・脱衣所 1。在床・離床・転倒・無動・呼吸の参考値、映像なし、USB Type-C 給電、技適取得済み 018-260043)
Milesight EM320-TH × 12(居室の温湿度、電池式、技適取得済み)
Milesight AM307 × 2(食堂兼リビングと廊下の CO2・温湿度、技適取得済み 018-260087)
Milesight EM300-TH × 1(脱衣所の温湿度。IP67)
Milesight UG65 × 1〜(LoRaWAN ゲートウェイ、LTE または有線。台数は電波状況によります)クラウド(PostgreSQL + 通知)居室の温湿度は電池式で、貼るだけです。レーダーだけが給電式なので、居室の天井付近に電源が無い場合は、電源の引き込みが別途必要になります。
既設のナースコールや廊下の表示灯を鳴らしたい場合は、レーダー本体の接点出力(60V/1A)を結線する構成も取れます(結線は電気工事です)。
1 ユニットだけ先に試す場合は、施設の Wi-Fi(2.4GHz)に繋いで MQTT / HTTP でそのままクラウドへ送る構成も取れます。この場合はゲートウェイが要りません。居室の温湿度と空気質まで広げるときに、LoRaWAN のゲートウェイを入れます。
