設備の異常を早期に検知する

飲食チェーン 12 店舗、空調室外機 32 台(メーカー混在)。室外機ごとの電力 1 分値からコンプレッサーの発停回数と稼働時間を毎日判定し、いつもと違う状態を「誰が・何を持って・いつ行くか」の対応カードまで落とします。監視して終わりではなく、保守会社の訪問計画がそのまま出てくる画面です。

想定値開くたびに同じ画面
保守をされている会社 点検報告書・訪問計画 ? 手元の画面 — 担当している室外機 まだ、ここに出せる数字がありません 30 分値では、起動のときの突入が平均に埋もれて消えます 店舗・機器検出値レベル A 店 2 号機 発停 4.6 回/時 が 30 分継続(平均 1.2 回/時) L3 G 店 1 号機 発停 2.9 回/時 が 45 分継続(平均 2.0 回/時) L3 I 店 3 号機 稼働 13.9 h/日(補正後の平均 10.8 h/日・+29%)3 日連続 L2 訪問 今日 明日 今週 A 店 2 号機 G 店 1 号機 I 店 3 号機 ほかの 29 台 この画面の性格をはっきりさせておきます 出すもの ① いつもと違う状態の早期の検知 発停の増加・稼働時間の伸び 同じ外気温帯での電力量の増加 出すもの ② 劣化の傾向が線で見えること 稼働時間と発停回数の積み上がり 更新の順番を決める材料 出さないもの 故障の時期の予測 「予知」とは申し上げません しきい値は現場ごとに校正します

① 室外機の不調は、たいてい止まってから電話で分かります

現場のイメージ(イラスト・数値は想定値)— 止まってから分かる → 1 分値で測る → いつもと違う状態が並ぶ → 訪問計画になる

🔴 この画面は、故障の時期を当てるものではありません。お出しできるのは ①いつもと違う状態の早期の検知(発停回数の増加、稼働時間の伸び、同じ外気温帯での電力量の増加)と、②劣化の傾向が線で見えることの 2 つです。「予知」という言い方をしていないのは、そこまでは申し上げられないからです。判定のしきい値は現場ごとに校正します。

対応カード

通知レベルの高い順。カードをクリックすると機器の 14 日間の推移を表示

機器一覧

12 店舗 32 台 + 外部センサー 2 点。行をクリックすると詳細

訪問計画

優先度順

    持参部品のまとめ

    実運用では担当者の割り当てと、部品在庫(車載・倉庫)の引き当てをここで行います。

    判定ルール(抜粋)

    全 20 ルールのうち、このデモで発火しているもの
    ルール条件レベル主な原因
    R-01発停 4 回/時 超が 30 分継続L3冷媒不足、圧力スイッチ、電磁接触器の接点
    R-02日電力量が同外気温帯の 30 日平均 +3σ、または前週比 +100%L2熱交換器の汚れ、冷媒量
    R-06稼働時間がベースライン +20% を 3 日連続L2ファン不良、能力低下
    R-09閉店 2 時間後の起動 3 回/日が 3 日連続L1スケジュール設定の漏れ、消し忘れ
    R-16漏水センサーの検知 1 回L4ドレン詰まり、ドレンポンプ停止
    R-18フィルター差圧 80 Pa 超が 30 分L2給気フィルターの詰まり
    R-20寿命消費率 80% 超L1更新提案(故障ではない)

    ベースラインは店舗ごと(24 時間店 14.5 h/日、通常店 10.5 h/日)に、日平均外気温 1℃ あたり +3% で補正します。同じ外気温帯どうしで比べるので、暑い日を異常と誤判定しません。

    通知レベル

    誰に・どう届くか
    レベル意味通知の方法訪問の目安
    L1記録ダッシュボードに表示、週次メールにまとめて次回の定期訪問
    L2要注意チャットに通知。24 時間以内に確認今週中
    L3対応プッシュ通知 + メール。未応答なら電話24 時間以内
    L4緊急即時電話。15 分未確認で上位へエスカレーション当日

    同じ機器の同じルールは、対応中(クローズ条件を満たすまで)は再通知しません。復旧は発生を通知していたときだけ知らせます。

    起動回数はどう数えるか

    電力 1 分値の例(制御なしの室外機、13:00〜15:00)

    起動検出のルール

    1. 電力の 1 分値(Wh/分)で、50 Wh/分以上の立ち上がりを「起動」と数えます。
    2. 待機レベル(約 15 Wh/分)が 2〜3 分続いたら「停止」です。
    3. 30 分値では突入が平均に埋もれて消えます(左のグラフの点線)。起動回数は 1 分値でしか取れません。
    4. メーターは空調回路単独にします。ショーケースなどが混在すると誤検出します。
    5. しきい値は業態・機種で再校正が必要です(運転中 14〜35 Wh/分の小型機では起動 10 / 停止 5 Wh/分に変更した例があります)。
    別の現場の実測: 制御なしの室外機は 116〜122 回/日(130 Wh/分超のハンチング)、制御ありでは 16〜18 回/日(40〜55 Wh/分の巡航)でした。

    見えるようになること

    • どの店の・どの室外機に、いつ・誰が・何を持って行くかが一覧になる(アラートで終わらない)
    • 発停回数の増加や稼働時間の伸びを、止まってしまう前に L1〜L4 の段階で知らせる
    • 稼働時間と発停回数から劣化の目安(寿命消費率)を出し、更新の順番を計画できる

    使う機器

    CT の取り付けは分電盤内のため電気工事士の作業になります(1 台 30 分程度、停電不要のクランプ式)。センサー類は工事不要です。ゲートウェイの台数は電波状況で変わります。建物の構造・階数・距離によっては複数台になる場合があるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。

    自社の店舗でも同じ運用を

    店舗数と室外機の台数、メーカーを教えていただければ、判定ルールの初期値と構成案をお出しします。

    まず話を聞く(Step 1 は無料)はじめ方を見る