暑さ指数 WBGT を 3D で見る(屋根の熱が作業高さに降りてくる)
平屋の物流倉庫(1,500 ㎡・折板屋根)を立体で表示します。この題材は高さ方向にしか情報がありません — 測っているのは屋根下と作業高さ 1.5m の 2 つの高さで、平面図では同じ場所に重なってしまいます。断面にすると、日射で焼けた屋根の熱がどれだけ下へ降りてきているかが、そのまま色の層になります。時刻を動かしてみてください。
3D で分かること
平面図では出せない 3 つ1. 屋根と作業高さの間に何℃ あるか — 測点は屋根下 3 点と作業高さ 1.5m の 3 点。断面にすると、日射の強い時間帯に屋根下だけが外気より 8.1℃ 高くなり(西側・11:20)、その熱が下へ降りてくる途中が層になって見えます。作業高さの外気との差は同じ時刻で 2〜3℃ です。平面図だと、この 2 つの高さが同じ場所に重なってしまいます。
2. 屋根の熱はピークが遅れて来る — 太陽の位置と日射量を時刻に合わせて動かしています。日射のピークは 11:20(783 W/㎡)ですが、屋根下の最高温度は 12:30(38.7℃)。1 時間あとです。朝いちばんは屋根下も外気と大差なく、昼を回ってから効いてきます。再生ボタンで 24 時間を流すと、この遅れがそのまま見えます。
3. 気温がいちばん高い場所と、WBGT がいちばん高い場所は違う — 作業高さ 1.5m の面を WBGT の区分で塗ります。気温の最高は西側 33.7℃(出荷バース近く)ですが、WBGT の最高は中央の 28.2℃(風が通りにくい通路の奥)。暑さ指数は湿度を含むので、気温だけを見て対策の場所を決めると外します。対策(換気・遮光・スポット冷却)をどこから打つかは、この面で決めます。
測っているのは屋根下と 1.5m の 2 つの高さだけです。その間の色は 2 点をつないだ補間で、床付近は 1.5m の値のまま伸ばしています(測っていないので下げも上げもしません)。断面の点線がその 2 つの高さです。
この 3D の中身
平屋 1 棟・1,500 ㎡- 約 60m × 25m・軒高 6.0m・棟高 7.3m の折板屋根(棟は東西方向)
- 南面に出荷バース 4 口、内部に保管ラック 8 列
- 屋根下 3 点(棟の下・東・西)、作業高さ 1.5m に 3 点、屋外 1 点(北面の日陰)
- 太陽の位置は時刻から、明るさは日射量(W/㎡)から決めています
Milesight EM300-TH × 7(温湿度、電池式)
Milesight UG65 × 1(LoRaWAN ゲートウェイ)3D 側で増える機器はありません。屋根下は高所になるので、設置は高所作業車かローリングタワーを使います。必要な台数と設置位置は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
自社の倉庫でも同じ画面を
建屋の規模と屋根の形、作業する場所を教えていただければ、測点の配置案をお出しします。屋根下と作業高さの 2 段で測るのが基本形です。
