サービス工場の暑さと、ピットの稼働
「夏のピットが何℃になっているか」「法令の対策義務に自分の工場が該当するのか」「リフトが何時間空いていたか」。整備ピット 4 ベイのサービス工場で、作業高さの暑さ指数 WBGT・シャッターの開閉・リフト 4 基の稼働・系統別の電力量を 1 つの画面で見ます。
現場の困りごと
サービス工場を預かる現場でよく聞く 3 つ夏のピットが暑いが、何℃なのか誰も知らない
シャッターを開ければ外気がそのまま入り、閉めれば熱と排気がこもります。置いてあるのは壁の温度計と扇風機だけで、記録は残っていません。「暑い」は全員が知っていて、数字だけが無い状態です。
リフトが詰まっているのか空いているのか分からない
予約表には入庫の予定が並びますが、ピットで実際に何時間動いていたかは人の記憶です。「もう入らない」と言われても、空き時間がどこにあるのかを示せません。
暑さ対策に投資すべきかを判断できない
スポットクーラー、送風機、遮熱、シャッターの運用。どれがどれだけ効くのかが分からないので、毎年「今年も我慢する」で終わります。やったあとの効果も説明できません。
統合ダッシュボード
ピットの暑さ・シャッター・リフトの稼働・電力を 1 画面に仮想の現場: 新車ディーラー 1 店舗(ショールーム+サービス工場)。整備ピットは 4 ベイ、リフト 4 基。入庫受付 9:00 / 作業 8:30〜18:00。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- ベイごとの作業高さの WBGT と、法令目安(28 以上・気温 31℃ 以上)の超過時間
- シャッターの開放時間と、そのときの温度の動き
- リフト 4 基の稼働・空きと、1 台あたりのピット時間
- リフト・コンプレッサー・排気ファン・照明の系統別の電力量
上の画像は、朝から夕方まで 1 日ぶん動く様子です。開くと再生・倍速・時刻の移動を操作できます。この構成にカメラは含みません(温湿度・電流・扉の開閉だけを測ります)。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。
測り方と、法令の目安
計算式と出典暑さ指数 WBGT は、温湿度センサーの値から簡易計算しています。湿球温度は Stull の近似、WBGT = 0.67 × 湿球温度 + 0.33 × 気温(黒球なし)。日射や輻射熱を直接受ける場所では、黒球付きの WBGT 計との差が出ます。屋根からの輻射が強いピットでは、屋根下の温度を別の測点として並べ、差の出方を見るようにしています。
法令の目安: WBGT 28 以上、または気温 31℃ 以上の環境で、連続 1 時間以上または 1 日 4 時間を超える作業には対策の義務があります(2025 年 6 月改正 労働安全衛生規則)。この画面の「超過時間」は、作業時間帯(8:30〜18:00)のうち、作業高さのどれかの測点がこの条件に入っていた時間を 10 分単位で積み上げたものです。
- 測る高さは作業高さ 1.5 m。ベイごとに 1 点。壁掛けの温度計とは値が変わります
- 屋根下と屋外も測ります。「外が暑いのか、屋根からの熱なのか、こもっているのか」を切り分けるためです
- シャッターの開閉を同じ軸に並べます。開けた時間と温度の関係が出ないと、運用で直せるのかどうかが分かりません
表示している数値は想定値で、特定の物件のデータではありません。


このデモの想定: 整備ピット 4 ベイのサービス工場。ピットを止めずに、電池式のセンサーを貼るだけで始められます。リフトとコンプレッサーの電流を測る CT だけ、分電盤内の作業になります。
見えるようになること
- ベイごとの作業高さの WBGT と、法令目安(28 以上・気温 31℃ 以上)を超えていた時間
- 屋根下・屋外との差。外が暑いのか、屋根の熱か、こもっているのかの切り分け
- シャッターを開けていた時間と、そのときの温度の動き。運用で直せる範囲が分かります
- リフト 4 基の稼働率と、30 分以上まとまった空き。1 台あたりのピット時間
- リフト・コンプレッサー・排気ファン・照明の系統別の電力量
使う機器
Milesight EM300-TH × 6(作業高さ 4・屋根下・屋外)
Milesight AM307 × 1(サービスフロントの温湿度・CO2)Milesight EM300-MCS × 2(シャッターの開閉)
Milesight CT303 × 3(リフト・コンプレッサー・排気ファン)
Milesight UG65 × 1(LoRaWAN ゲートウェイ)温湿度センサーは電池式で、柱や壁に貼るだけです。屋外の 1 点も IP67 なのでそのまま設置できます。CT の取り付けだけ分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。ゲートウェイの台数は電波状況で変わります。鉄骨と金属什器の多い建屋では複数台になる場合があるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
関連する画面
同じ構成で組み合わせられますカーディーラーの見える化(まとめ)
整備ピット・ショールーム・受電と EV 充電。4 つの画面を、どこから手を付けるかの順に並べたページです。
多拠点管理(本部ビュー)
12 店舗を本部から 1 画面で。ピットの暑さ・接客率と初動・契約電力の余裕を同じ土俵に並べ、工事と人と増設の順番を決めます。
ショールームの来場と商談
入口の人数カウンターと商談テーブルの在席から、来場組数・商談着座・試乗・着座できずに帰った組を時間帯別に出します。
電力と EV 充電のデマンド
30 分デマンドを系統別に見て、契約電力を超えそうなときに何から落とすかを決めます。充電器をあと何台置けるかも出ます。
暑さ指数 WBGT
屋根下・作業高さ・屋外の関係と、法令目安の超過時間を専用の画面で見るデモです。3D の断面でも見られます。
電力見える化
リフト・コンプレッサー・空調・照明の系統別の電力量とデマンド。無人時間の消費も同じ画面に出ます。
温湿度モニタリング
部品倉庫や預かりタイヤの保管環境を、同じセンサーのまま測点を足して見られます。
工場の見える化できること
エア漏れ、集塵機のフィルタ差圧、設備のチョコ停など 11 件。どれから手を付けるかを法令・金額・止まると痛いの 3 分類で整理しています。
御社のサービス工場でも、同じ画面を
工場の平面図(手書き可)とベイの数、シャッターの運用を教えていただければ、測り方と機器構成、設置イメージをお出しします。
