カーディーラーの多拠点管理(本部ビュー)
12 店舗を本部から 1 画面で見る想定です。店舗ごとに画面を開くのではなく、どの店舗に、何を、どの順番で手当てするかを決めるための画面です。整備ピットの暑さ、ショールームの接客率と初動、契約電力に対する余裕。この 3 つを同じ土俵に並べると、工事と人と増設の順番が 1 つに決まります。
本部の困りごと
店舗運営部・エリアマネージャーからよく伺う 3 つ店舗から上がる数字が、同じ土俵にない
来場の数え方も、来場カードの記入率も店舗ごとに違います。本部に届く数字の分母がそろっていないので、良い店の何が良いのかが分からず、横展開のしようがありません。
サービス工場の暑さは、臨店したときしか分からない
熱中症の対策義務は全店にかかります(2025 年 6 月改正 労働安全衛生規則)。ところが、どの店が何時間その条件に入っているかを本部が持っていません。換気の工事をどの店から入れるかも、声の大きさで決まってしまいます。
充電器の増設要望に、本部で答えられない
店舗からは「急速充電器を増やしたい」と上がってきますが、受電が足りるかは店舗ごとに違います。1 店ずつ電気工事店に見てもらうしかなく、判断が止まります。
ダッシュボード
12 店舗(4 エリア)を 1 画面に仮想の現場: 新車ディーラー 12 店舗(首都圏 4 / 関西 3 / 中部 3 / 九州 2)。契約電力 60〜125 kW、整備ベイ 3〜6、営業 3〜6 人。1 店舗あたりセンサー 18 台。9/24(木)の 1 日を再生します。値は想定値で、開くたびに同じ画面です。
- 全店サマリー: 要対応 / 注意 / 正常の店舗数、全店の接客率と初動、法令目安を超えた時間の合計、契約電力の余裕が 10 kW を切っている店舗
- 店舗一覧: 要対応から順に並び、ピットの WBGT・超過時間・接客率・初動・最大デマンド・余裕・通信を 1 行で比較
- エリア別の集計と、法令目安を超えた時間・接客率での 12 店舗比較
- 対応キュー(理由・次の一手)と、店舗名つきの全店アラート
解説のないダッシュボードだけの画面で開きます。上部の「解説に戻る」でこのページに戻れます。
4 つの画面の使い分け
見たい粒度が違うので分けています1 店舗 · サービス工場
整備ピット 4 ベイの作業高さの WBGT と法令目安の超過時間、リフトの稼働と空き、シャッターの開閉。店舗が「いま何をするか」を決める画面です。
1 店舗 · ショールーム
来店 → 接客 → 着座 → 試乗 の段ごとの歩留まりと、声をかけるまでの時間。店長と営業が見る画面です。
1 店舗 · 電力と EV 充電
30 分デマンドと系統別の内訳、契約電力に対する余裕。設備担当が見る画面です。
本部ビュー(12 店舗)
3 つの画面の要点だけを 12 店舗ぶん並べ、要対応から順に出します。工事と人と増設の順番をここで決めます。
同じ 1 日(9/24)の同じデータを見ています。A 店は本部ビューと 1 店舗の画面の両方に出てくるので、本部で見つけた店舗をそのまま掘れます。
多拠点で増えるもの・増えないもの
1 店舗の構成に何を足すか| 項目 | 目安 | 補足 |
|---|---|---|
| 機器 | 店舗数に比例 | 1 店舗あたりの構成は サービス工場・ショールーム・電力の 3 ページと同じです。本部ビューのために店舗側へ足す機器はありません |
| CT の工事 | 店舗ごとに 1 回 | 分電盤内の作業になるため電気工事士が行います。1 店舗あたり半日です。配線の切断も停電も要りません |
| クラウド | 増設なし | 同じクラウドに店舗を足していきます。1 分周期・1 店舗 18 台なら、店舗数が 2 桁のうちは構成を変える必要はありません |
| 画面 | 20 店舗までは 1 画面 | それ以上はエリア別に分け、要対応の店舗だけを集めた画面を加えます |
| 通知の宛先 | 店舗 / エリア / 本部 | 店舗にはチャット、エリアマネージャーには担当店舗ぶんだけ、本部には要対応と通信の異常だけ。同じ事象を 3 回鳴らさないよう条件を分けます |
| 見え始めるまで | 設置当日 | ピットの WBGT、来店数、主幹と系統の kW |
| 1 週間 | 店舗ごとの平常(来店のピーク、デマンドの出る時間帯)。ここが出るまで店舗間の比較はできません | |
| 2〜4 週間 | 暑さの差が設備の差か運用の差かを切り分けられます。換気の工事と充電器の増設は、この比較から決めます | |
| 省エネ法 | 拠点別に集計 | 複数店舗の合計が原油換算 1,500 kL/年 を超えると特定事業者になり、定期報告の義務が生じます。拠点別の電力量をこの形で持っておくと、そのまま報告の下敷きになります |
| はじめ方 | 3 店舗から | 規模と契約電力が違う 3 店舗で始めると、しきい値と通知の宛先を現場に合わせて決められます |
ゲートウェイの台数は電波状況で変わります。建物の構造・階数・距離によっては複数台になる場合があるため、必要な台数は、Step 2 でセンサーを設置するときに電波を測って確定します。
御社の店舗でも同じ画面を
店舗数とエリアの分け方、整備ベイの数と契約電力を教えていただければ、本部ビューの構成案と、まず入れる 3 店舗の選び方をお出しします。
